独WIRSOLと米グリーンパワーキャピタル、ファイナンス・建設・運営を提供する「メガソーラー・パートナー・プログラム」を設立
2013.05.29
PVeye
太陽光発電事業会社であるワーソル・ソーラー(ドイツ・ワグホ ーゼル)と再生可能エネルギーに関わる投資顧問会社であるグリーンパワーキャピタル(米カリフォルニア州)は全量買取り制度のもと、太陽光発電所を建設・運用する日本国内のデベロッパーや土地所有者向けに、ファイナンス、 EPC、運営および保全(O&M)などのサービスを提供することを目的とした「メガソーラ ー・パートナー・プログラム」を共同で設立した。
このプログラムを通じて提供されるサービスは、10MW以上のプロジェクトを対象とし、個別プロジェクトに対しきめ細かく対応していくという。
資金調達が障壁のひとつ
ワーソルのエクゼクティブボードメンバーでもあるNiko Kraneは、「弊社の10年以上に渡る450MW以上の導入経験が、日本市場においてもお役に立てるものと確信しております。 弊社は日本のデベロッパーと土地所有者とともに、太陽光発電の開発・建設において資金の提供を含むパートナーシップを構築させていただきます。このビジネスモデルにおいては、 デベロッパーが現在開発されているプロジェクトを初期段階で ワーソルが取得し、プロジェクト建設のための資金を提供し、建設完了後のプロジェクトを最終投資者(購入希望者)に売却します。この際の売却益の一部をパートナーと共有させていただくことが弊社から提案するビジネスモデル」だという。
さらに「ドイツでは2050年までにすべての電気エネルギーのうち、80%を再生エネルギーにすることを目標にしています。ワーソルは目標実現に必要なキープレイヤー企業のひとつ」だとも語り、「弊社は、日本のメガソーラープロジェクトの障壁がプロジェクトファイナンスであると認識しています。日本およびドイツのPVマーケットは、最高のシステム品質と最高のパフォーマンスを求めています。 しかしながら、資金調達が日本におけるメガソーラープロジェクト推進の最大の問題となっています。今回グリーンパワーキャピタル社との協力により、弊社は日本のメガソーラープロジェクトのデベロッパー、土地所有者とのメガソーラープロジェクト推進のためのパートナーシップが可能となりました」とも述べる。
一方、グリーンパワーキャピタルのJeff Butler社長は、次のように語る。
「弊社は、 アメリカ、カナダ、プエルトリコ、ドミニカ共和国、イギリスなどのFIT市場において、プロジェクト・ファイナンスを行ってきましたが、日本における10MW以上の発電所建設において、プロジェクト推進に必要な資金を調達することが非常に困難であると認識しています。したがって、日本に弊社のパートナープログラム を紹介することは必然的な流れであると言えます。今後最大限のポテンシャルを持つソーラー発電所の開発を日本のパートナーと共同で推進していきます。2012年半ばに ワーソル/ グリーンパワーキャピタルが日本に進出して以来、多くの日本のデベロッパーからパートナーシップの可能性についての問い合わせは日々増加しています。現在までに10MWから50MWといった規模のメガソーラープロジェクトに関して、デベロッパーとパートナーシップを締結し共同作業を開始しています。日本においては2013年中に合計150MW、2014年には計250MW相当のメガソーラープロジェクトをワーソル社と開発することを目標にしております。今後このようなパートナーシップが他のデベロッパーや土地所有者との間でも増加するものと確信しています」。
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