独コナジー、日本法人設立 北海道でEPC受注

2014.02.26

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 太陽光発電のEPC(設計・調達・建設)世界大手の独・コナジーは2月26日、日本でEPC事業を本格化する構えを示した。日本法人コナジージャパン(東京都千代田区、大高秀幸社長)を2013年10月に設立し、このほど日本で初めて太陽光発電プロジェクトを受注した。拡大する日本市場で業績を上げ、事業再建に弾みをつけたい考えだ。
 コナジージャパン社長の大高秀幸氏は長年双日で海外拠点の要職を歴任し、2013年7月に同社に入社、日本法人設立と同時に社長に就任した。大高氏は「これまでコナジーが世界各国で積み上げてきた実績と信頼を活かし、日本市場でも事業を展開していきます。当初は、大規模太陽光発電所や産業用屋根向けのEPC事業に力を注ぐ計画です」と述べた。
 その同社はこのほど、北海道日高郡に国内初となる太陽光発電プロジェクトを受注した。敷地面積17,945㎡に3,320枚のモジュールを設置、年間の発電量は905kWhを見込んでいる。2013年11月に着工し、2014年3月に竣工する予定だ。
 独・コナジーは1998年の設立以来、太陽光発電のEPC事業を展開し、累計600MWの建設実績を持つ。しかし2010年頃から安価な中国製品が大量に流入すると、欧州の太陽光関連製品の市況は急落。2011年に需要が停滞し、市場が冷え込むと、その後多くの欧州企業が事業撤退・廃業を余儀なくされた。同社も例外ではなく、2013年7月には破産に追い込まれている。
 現在、同社の営業部門とサービス部門は、米・カワ・キャピタル・マネジメント社の傘下で経営再建を図っている。日本進出を機に復活を遂げることができるのか、関心が高まっている。

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