架台大手の中・パワーウェイ・リニューアブル・エナジー（中国広東省、吴克耀CEO）は3月7日、南アフリカの大手ファンド会社と業務提携すると発表した。南アで屋根上に設置する太陽光発電設備のリースを始める。欧米では屋上設置の太陽光需要が成熟しているだけに、新興のアフリカ市場で新規事業を立ち上げた。
　提携先は、イノベント・レンタル・アンド・アセット・マネジメント・ソリューションズ（= InnoVent Rental and Asset Management Solutions）。アフリカ4ヵ国とイギリスで投資信託の実績を持つ。
　両社は、太陽光発電設備を屋根に設置した電力需要家が通常の電気代を払い続けるよりも安く電力を利用できるサービスを実施する。両社が設備を所有してリース形式で貸し出すため、ユーザーの初期負担はゼロになる。ユーザーは賃借料を両社に支払うことになる模様だが、導入した太陽光発電設備を利用できるため、系統電力を使い続けるよりもコストメリットがあるようだ。
　第三者認証機関の独・テュフ・ラインランドと保険会社のマーシュ（＝Marsh）ともパートナーシップを組む。テュフが設備の品質保証や性能評価を行ない、マーシュは保険商品を提供する。これらの複合サービスによって、パワーウェイは顧客が抱えるリスクを取り除き、顧客の電力利用を担保するとしている。