中国最終兵器!

ライセン製パネルの競争力

中国ライセンエネルギーの太陽光パネルが日本で高評だ。販売量によるがメーカー卸値がW30円を下回る価格優位性に加え、性能、品質も申し分ない。自家消費用にうってつけだ。

ハーフカットセルを搭載した太陽光パネルは影の影響などを受けにくく発電性能が高い

ライセンエネルギーの太陽光パネルは、日本で最安値といっても過言ではなかろう。むろん販売量にもよるが、メーカー卸価格がW単価30円を下回っており、圧倒的に安いのだ。

それもそのはず。ライセンエネルギーは、2017年に太陽光パネルを世界に4.09GW出荷し、パネル生産量で世界8位にランクインした。18年には、太陽電池セルと太陽光パネルの新工場を中国・江蘇省に建設。年産能力はセルが5GW、パネルは8.1GWにのぼり、パネルを5GW出荷した模様だ。それでも現状に甘んじることなく、同社はさらに新工場の建設を推し進め、22年にはセルが年産5.5GW、パネルは13GWまで拡張する予定である。

言うまでもなく、同社の価格競争力の源泉は、太陽電池セルと太陽光パネルの大量生産によるスケールメリットだが、それだけではない。同社は、グループ内でパネル用部材のアルミフレームやジャンクションボックス、さらには封止材まで内製化しており、各々量産技術を磨き、製造原価の低減を実現させているのだ。

以前、中国メーカーの間で、財務状況が悪化しているにもかかわらず、太陽光パネルを安く売る不当廉売が横行したが、同社の財務は至って健全だ。10年から17年までの7年間、総資産に対する負債比率は約50%と安定している。事実、ライセンエネルギーは17年にブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスから「ティア1メーカー」として格付けされている。