〝長野の雄〟がファーウェイのPCSを選んだ理由

太陽光発電所の建設で長野トップの実績を誇るサンジュニアが、ファーウェイのPCSを本格採用し始めた。なぜファーウェイなのか。西原弘樹社長に聞いた。

(にしはら・ひろき)1978年8月1日生まれ。39歳。2007年技術開発部長、08年技術開発部取締役部長。15年サンジュニアの代表取締役社長に就任した。一般社団法人ソーラーシステム振興協会企画委員。

1981年に創業したサンジュニア(長野県須坂市)は、太陽熱温水器の設置工事から太陽光発電設備のEPC(設計・調達・建設)へ業容を拡大して成長を遂げた有力企業だ。98年から住宅向けに太陽光発電設備の販売・施工を手掛け、FIT始動後は出力10kW超の設備も建設してきた。住宅用と産業用を合わせた施工実績は累計4500件に達し、長野県トップの実績を誇る。

その同社が、昨年から高圧太陽光発電所のPCS(パワーコンディショナ)で、ファーウェイ(華為技術)の製品を本格的に扱い始めたのである。

西原社長は、「16年頃、それまで使っていた国内メーカーの大型機では価格が高いと感じ、割安な中小型機を探していたところ、知人からファーウェイさんの製品を紹介してもらったのがきっかけです」と振り返る。

ただ、すぐに飛びついたわけではない。西原社長は、ファーウェイのPCSに決めるまでに、約1年わたって慎重に検討している。