トリナが魅せる!高付加価値パネル
1997年の創業以来、20年間の合計集荷量が30GWを超える、世界最大手の太陽光パネルメーカー、トリナ・ソーラーが製品化した2つの太陽光パネルが注目を集めている。出力最適化機能を持つ高機能パネルと、両面ガラス構造の高耐久パネルだ。両製品の魅力に迫る。
『トリナスマート』で発電量36%アップ
パネル単位の自動制御技術で出力を最適化する高機能パネル、『トリナスマート』。日本法人のトリナ・ソーラー・ジャパンが先んじて日本で発売した製品だが、魅力は何よりも発電量が向上する点だろう。
一般に、一部のパネルに影がかかって発電量が低下すると、直列に接続された他のパネルまで電流値が下がる。これによってストリング全体の発電量が落ちてしまうのだが、トリナスマートは影の影響が小さい。
ジャンクションボックスには電流・電圧を制御・監視する米タイゴエナジー製マキシマイザが内蔵。下がった電流を高速スイッチングでバイパスする機能があり、全体の発電量が最適に保たれる。36%の出力向上に寄与したという報告もあるほどだ。
同製品には、監視機能も備わっており、パネルの出力値、電圧値、電流値を分単位で測定。利用者はパソコンやスマートフォンで常時発電データを確認できる。
しかも、トリナスマートを採用すれば、直列に接続するパネルの枚数を通常よりも最大で1.3倍に増やせる。メーカー問わず、様々なパワーコンディショナを使える点もメリットだろう。