ファーウェイ製PCSを選ぶ理由

O&Mの自動化で収益性向上に寄与

ファーウェイのPCSで注目すべき点はほかにもある。その1つがO&M(管理・保守)に要する費用を大幅に低減するオプション機能、『フュージョンソーラー』である。これは各ストリングの発電量やI-Vカーブの計測、キーデバイスの監視を遠隔から実施することで、発電所の見える化を実現するシステムだ。

大規模メガソーラーを点検する場合、通常は広大な敷地を隈なく歩き回らねばならない。しかも、せっかく予定を組んで現地へ向かったものの、天候によっては上手く点検を完了できない場合もある。管理する発電所が複数あれば、そのリスクはより大きくなる。

フュージョンソーラーがあれば、システムの性能維持に必要な監視を遠隔から自動で行えるため、こうした負担を大幅に軽減できる。

今後、パワーマックスは浜田カントリー発電所のO&Mも請け負う。なお、ファーウェイによれば同発電所はフュージョンソーラーが導入された日本で最初の現場なのだという。

蘇社長は「特別高圧の発電所を建設したのは今回が初めてでしたから、運営コストを下げる目的で採用しました。今後順次他の発電所へも導入していきますよ」と意欲を見せる。

ただ、PCSそのものが故障してしまっては元も子もない。そこでファーウェイは、万が一故障した場合に新品と交換する体制を敷いている。これについて蘇社長は、「何かトラブルがあった際、他のメーカーの場合だと、先方の都合で何日も待たなければならないこともありましたが、ファーウェイのPCSを採用した現場であればその心配もなく、非常に安心感があります」と強調する。