海岸近くでも安心!

適応力に優れるオムロンのPCS

海の傍に太陽光発電所を設置したいが、塩害は大丈夫か。PCS(パワーコンディショナ)メーカーは保証してくれるのか──。そんな不安を抱える発電所オーナーはオムロンの製品を試してみよう。「日本全国をフルカバー」と標榜する通り、太陽光発電から蓄電まで重塩害対応タイプの品揃えは豊富だ。適応力高いオムロンのPCSに迫る。

太陽光発電用ハイブリッド蓄電システムも重塩害対応タイプ(形KP48S2シリーズ)を揃える。DC/DCコンバータ(写真中央、形KP-S-SD22)、ハイブリッドパワーコンディショナ(同右、形KP-48S2-SHY)、蓄電池ユニット(同左、蓄電池ユニットは屋内設置のため、重塩害対応ではない)。

周りを海に囲まれた島国である日本において、塩害が懸念されるエリアに太陽光発電を導入することは決して少なくない。特に海岸線より500m以内の重塩害地域になると、設置のハードルが一段上がるようだ。実際にPCSを重塩害地域に設置しようとすると、メーカーが〝設置不可〟とするケースも多いらしい。

なぜなら海水や潮風が吹き付けることで、PCSの金属部が錆びやすいから。故障リスクや安全性を考慮した結果、通常のPCSでは設置不可となり、メーカー保証の対象外となるのだ。もちろん重塩害地でも屋内に設置できればいいのだが、それも簡単ではないだろう。

では、海岸線より500m以内の重塩害地域では、たとえ適地であっても太陽光発電所の建設を諦めなければならないのか。特に中小型PCSを架台裏に取り付けることも多い10kW以上50kW未満の低圧産業用で何か良いPCSはないのだろうか──。

そんなニーズを察知し、重塩害対応タイプの開発を進めたPCSメーカーがいた。それがオムロンである。