トップブランド!SMAパワコンの魅力

SMAのPCS(パワーコンディショナ)が、日本で人気を博している。〝ファン〟が急増しており、2016年内にも出荷実績は1.5GWを超えそうだ。

これまで、太陽光発電用のPCSを世界20ヵ国へ拡販してきた独SMA。累計出荷量は49GWに達した模様で、世界トップを独走している。

SMAジャパンを通じて、日本にPCSを初納入したのが2012年8月。以後3年半で、定格出力500kW以上の大型PCS『サニーセントラル』の累計出荷台数は1000台を突破した。9.9kW〜25kWの中型PCS『サニートライパワー』は1.6万台を超え、3.5kWと4.5kWの小型PCS『サニーボーイ』は4.7万台に。16年内には日本向けの累計出荷量が1.5GWの大台に乗りそうだ。

なぜ、SMAのPCSは日本で売れるのか。何よりも製品そのものに魅力があるからだろう。

まず同社のPCSは電力変換効率が高い。太陽光パネルで発電した直流電力を交流電力に変換する基本性能が世界最高水準である。しかもSiC(シリコンカーバイト)半導体などの高価なデバイスは使われておらず、シンプルな技術で高効率化を実現。特筆すべきは、朝夕など低照度時の効率が高い点だ。SMAのPCSを使えば、発電量が増え、売電収入を多く稼げる。

そのうえ、耐久性も優れている。国産の大型PCSのなかには、PCS本体を収納するためのコンテナと冷却設備を必要とするものもあるが、SMAのPCSはこれが要らない。堅牢な筐体と独自の『オプティクール冷却システム(特許取得済)』によって、屋外にそのまま設置できる。さらに、10年で交換しなければならない国産PCSに対し、SMA製PCSの設計寿命は20年だ。維持管理費を抑えられるのは言うまでもない。