有力EPC Looopの新戦略
斬新!メガソーラーのセット販売〝ソーラーシェアリング〟用キットで農業再生へ
徹底した品質管理
こうしたコスト低減を進める傍ら、ループは製品の品質も追求している。そのひとつがモジュールの自社ブランド化だ。
同社は、昨年からモジュールのメーカーポジションという立ち位置で、委託製造先のモジュールメーカーとともに製品に対するメーカー責任を負っている。独自の技術基準を設け、委託製造先に対して品質管理の徹底化を促し、とくに厳格な検査体制を敷く。
たとえばEL検査は、初期・中期・出荷前の3回を必須とし、出荷後も国内の第3者検査機関で再チェックする。委託製造先に対し、検査機器を指定し、湿度や温度、負荷といった検査条件まで細かく規定している。PID対策も独立した検査体制を設けるという徹底ぶりだ。
中村社長は「全量売電ビジネスとは、20年間太陽光発電所が発電し続けることが大前提。当社は発電の根幹であるモジュールの長期信頼性は最重要事項と考えています」とし、「お付き合いさせていただいているのは、原則としてセルから一貫生産されているモジュールメーカーです」とも語る。
一方、モジュールを支える架台の耐久性にも気を配っている。同社の架台はコンクリート基礎ではなく、施工性を高めた支柱埋設式(コンクリート基礎、スクリュー基礎はオプションで対応)。それだけに、支柱の鋼管は強度の高いものを採用し、風圧に耐え得るように地下1.5mまで埋め込む構造にするなど、随所に工夫を凝らしている。