有力EPC Looopの新戦略
斬新!メガソーラーのセット販売〝ソーラーシェアリング〟用キットで農業再生へ
業容拡大で急成長
今回の『メガソーラーキット』の販売開始は、同社にとって大規模太陽光発電への本格参入という意味合いもある。しかしそれは、新規分野への果敢な挑戦というよりも、従来の事業の延長線上であり、ある種必然の展開といえよう。
これまで同社は、『MY発電所キット』の販売を軸に、中小規模の案件に傾注してきた。着々とEPCの実績を重ね、同商品の設置数はすでに全国120ヵ所以上にのぼっている。その過程で、昨年からメガソーラーも受注するようになり、その数が徐々に増えていった。自ずと大型案件の施工ノウハウも修得していく。まさに機が熟していたのだ。
ただ、大規模発電所の建設を希望する顧客に対しては、価格も含めて商品内容をより明瞭に説明する必要があった。そこでメガソーラーをパッケージ化して分かりやすいものにできないか。『メガソーラーキット』の商品化にはこのような経緯があった。
中小規模からメガまで業容拡大に動く同社は、取り扱い金額も増えていく。それは業績に反映され、創業3期目に当たる今期(13年4月〜14年3月)の売上高は、対前期2.5倍増の50億円を見込んでいる。