GOODWE、再エネ事業拡大に向け人材育成強化

PCSや蓄電設備、軽量パネルなどの再エネ関連商材を販売するGOODWE。かねてより人材開発に力を入れており、日本でも採用活動を積極的に進めている。

➀GOODWEの張殿軍HRディレクター。②GOODWEは2025年2月に東京都内で開かれたPV EXPO【春】にも出展

2010年設立のGOODWEは、世界100ヵ国以上で事業を展開する世界有数の再生可能エネルギー関連企業だ。20年には上海証券取引所に上場し、日本法人を設立、太陽光発電用の分散型PCS(パワーコンディショナ)を売り出した。いまでは世界各地でPCSを拡販し、PCSの累計出荷実績は80GWを優に超えている。日本では、PCSにとどまらず、蓄電設備や軽量パネル、BIPV(建材一体型太陽光パネル)も供給しており、今後はヒートポンプ式空調設備の販売を始める方針だ。

GOODWEの張殿軍HRディレクターは、「日本では、PCSや蓄電設備、軽量パネルなど、どれも販売シェアで上位入りを目指しています」と意欲的だ。特に㎡あたり6kg以下の軽量パネル、『ギャラクシーシリーズ』が好評で、25年3月に都内で開かれた展示会では多くの来場者の耳目を集めたという。

そんな同社の企業理念は、エネルギートランジションを牽引し、持続可能な未来を築くこと。そのために様々な再エネ・省エネルギー設備で脱炭素化へのソリューションを提供していく方針だ。それだけに、技術開発にも余念がなく、全従業員数の2割に相当する研究開発部員を抱えている。年間売上高の約8%を研究開発費に充当し、世界で400件以上の特許を取得している。

ほかにも、主要生産拠点の広徳工場が地元の安徽省政府からゼロカーボン工場に認定されたり、周辺地域でマイクログリッド(小規模電力網)を構築・制御していることからVPP(仮想発電所)に関する表彰を受けたり、多方面で評価されているのである。

➀展示会では脱炭素化に貢献できる様々なソリューションを紹介した。②張HRディレクターも展示会に合わせて来日した