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脱炭素新時代の新常識必見の再エネ設備

2024年02月号

小特集

火災リスクに備えよ

新常識の一つは、高い安全性である。これはFIT時代から重視されてきたことだが、脱炭素新時代にはもう一段安全性を高めなければならない。特に建物の屋根に太陽光パネルを設置するオンサイト型の太陽光発電設備の場合、仮にケーブルの断線や施工不良で直流アークが発生し、建物に延焼してしまうと甚大な損失を被りかねない。

それだけに、適切な設計・施工は欠かせないが、たとえばMLPE（モジュール・レベル・パワー・エレクトロニクス）装置は有効な製品と言えよう。太陽光パネル単位で直流回路の電圧を下げる仕組みゆえ、消火活動の助けになるからである。MLPE世界大手のソーラーエッジテクノロジーは、販売するパワーオプティマイザ付きPCSに直流側の電圧を即座に1Vまで下げる機能を搭載。太陽光パネルとオプティマイザを繋ぐ接続部で熱異常を検知するとPCSを自動停止させる独自技術も内蔵させた。火災発生リスクを低減させつつ、万が一火災事故が発生した際は被害を最小限に抑える製品に仕上げている。建物に設備を設置する際は、同社のPCSの導入を検討してみてはどうか。