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脱炭素新時代の新常識 必見の再エネ設備
設備の多様化に遅れるな
さらには、太陽光発電設備の単独設置にとどまらない機器の複合提案も脱炭素新時代の新常識だ。なかでも一番の〝相方〟は蓄電設備だろう。太陽光発電が生み出した再エネ電力の自家消費率を高められるうえ、非常用電源としても機能する。特に住宅用では、太陽光発電と蓄電設備の併設が一般化しつつあり、多様な製品が販売されている。
世界100ヵ国以上で独立型蓄電設備を販売してきたエコフローテクノロジーは24年1月18日、日本市場で住宅用ハイブリッド型蓄電設備としても使える新製品を発売した。非系統連系タイプゆえ、太陽光電力の売電こそできないが、ハイブリッド型蓄電設備として使用でき、取り外しが容易で独立型としても使える製品なのだ。
また、EVを蓄電池代わりに使えるようにするV2X(車からの電力供給)設備への関心も高まっている。パナソニックやオムロンソーシアルソリューションズなどが新規参入するなか、老舗メーカーのニチコンは、停電時200V対応可能な最大出力6kWの〝全負荷型〟という従来機の特徴を踏襲させつつ、本体部分と充電口を分離した新製品を3月に売り出す。
最近は、企業が社用車としてEV導入を検討するケースも増え、産業用V2X設備の需要も伸びている。すでに椿本チエインは交流連系型と直流連系型の2機種のV2X設備を開発済みで、企業の施設や工場のほか、金沢工業大学による直流給電の実証試験用としても採用された。
脱炭素新時代に乗り遅れないためにも、適応した再エネ設備の動向に注目だ。