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再エネ企業のものづくり魂 進む技術革新!
太陽光発電を中心に再エネの導入が進むにつれ、技術革新もまた進み、メーカーの製品開発は活発だ。再エネ導入の課題を克服し得る様々な製品が出てきた。
再生可能エネルギー電力の需要が急増するなか、太陽光発電の累計導入量は2024年3月末時点で73.8GWに達した。エネルギー基本計画では30年時の太陽光発電の導入目標が103.5GW~117.6GWと示されており、50年時のカーボンニュートラル(炭素中立)の実現には400GWまで太陽光発電が必要という試算もある。さらなる普及が欠かせない。
とはいえ、設置条件の良い場所から太陽光発電の導入が進んだことで新規設置の難度は高まっている。電力消費先との調整も必要で、出力変動を吸収する蓄電池の導入を進めなければならないなど、課題は山積しているが、そもそもFIT開始以降、再エネ業界では技術革新で様々な課題を乗り越えてきた経緯がある。
たとえば、太陽光パネル。僅か10年前は、変換効率15%程度で出力300Wにも満たない多結晶パネルが市場に多く出回っていたが、現在は高効率な単結晶パネルが主流だ。変換効率は20%を優に超え、出力は600Wを上回り、両面発電タイプが一般化しつつある。おかげで狭い場所でも一定量の再エネ電力を創り出せるようになったのだ。
最近は、耐荷重の問題で太陽光パネルを乗せられない建物が目立つことから、結晶シリコン系の軽量パネルの開発が盛んになった。㎡あたりの重さが従来比半分以下の3~5kg台の製品も市販されており、建物設置の可能性が拡がっている。話題のペロブスカイト太陽電池も、特徴の一つが軽量性だ。フィルム型であれば、㎡あたりの重さが1~2kgの製品化も見込めるため、耐荷重問題のある屋根や壁面、車載用などで利用が進みそうだ。