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PVeye 2012年7月号
特集「徹底解明! メガバンクが構築するソーラーファイナンス」
特集/徹底解明!メガバンクが構築するソーラーファイナンス
ニュース/2013年に償還迎える転換社債 チャイナ・シンドロームに喘ぐモジュールメーカー・ウエスト、メガソーラー建設先行
インタビュー/幸後和壽 トクヤマ社長
データ/世界市況・世界PV関連企業Q1決算・2011年度住宅用太陽光発電システム設置件数&容量・太陽電池生産ランキングの推移 世界トップ10
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待ちわびた7・1、いよいよ我が国でFIT(全量買取り式の固定価格買取り制度)が運用され、太陽光発電の全量売電市場が立ち上がる。公開された買取り価格42円、買取り期間20年のインセンティブに着目した楽観的市場観測が大勢であるが、電力会社の受け入れ拒否や限定的買取り、あるいは部材・人材の逼迫を懸念する声も聞こえてくる。いずれにせよ、市場の動向を探るには"経済の血液"ともいわれるファイナンスの動きに目を向けるべきであろう。太陽光発電向けの融資"ソーラーファイナンス"は今どのように実施されようとしているのか、徹底解明する。
インタビュー
「プロジェクトファイナンス構築のカギは買電契約」
井上義明 オーストラリア・ニュージーランド銀行 スペシャライズド・レンディング・ジャパン本部 本部長
6~10
(1)チャイナ・シンドロームに喘ぐモジュールメーカー
いくら世界中でモジュールを売りさばこうが巨額の営業損失を抱えてしまう。壮絶なコスト競争がタリフの減額やダンピング(不当廉売)疑惑をも呼び、その結果がさらに企業生命を脅かす。・・・
(2)ウエスト、メガソーラー建設先行
7月11ヵ所18MW着工 年内100MW完工へ
住宅用太陽光発電システム施工大手のウエストホールディングス(吉川隆会長兼CEO)がメガソーラー建設で先行している。現在進行中のメガソーラープロジェクトのうち、全国11ヵ所、発電規模にして18MW分の案件が6月末にも着工に入る。同社は主にEPC(設計・調達・建設)として展開。年内に計100MW分の太陽光発電所を完工する目途が立っており、5年内に300ヵ所、計500MW分の建設を目指す。
23
東芝/年度内EPC100MWへ
住宅用PV販売3倍増
国内のPV(太陽光発電)市場で、東芝(佐々木則夫社長)が存在感を高めている。FIT(全量買取り式の固定価格買取り制度)の運用開始に伴い、メガソーラー発電所のEPC(設計・調達・建設)事業を展開する一方、住宅用PV分野では高効率システムで販売シェアを拡大。両事業合わせて2015年度2000億円の売上高を目指す。
28~30
日系メーカー希望の光り、ソーラーフロンティア
吉田博 ヴァイスプレジデント 常務執行役員 生産本部長
扉を開けるとそこは低く唸るような機械音だけが鳴り響き、300mにもおよぶ生産ラインが整然と並ぶ光景が拡がっていた。ハンドリングロボットが長い手を駆使し、基盤ガラスを軽快に持ち上げコンベアに載せていく。ガラスが生産工程の最も初期にあたる洗浄・乾燥へと搬送されているのだ。
11~13
ドイツ SMA、日本向けパワコンJET認証取得
中国 タレサン、900MWソーラーファーム開発へ
ドイツ Qセルズ、中国企業へCIGS子会社売却
米国 コナルカ・テクノロジーズ経営破綻、破産法7条申請
ドイツ マスダールPV、薄膜型、変換効率10%達成
14・38~39
東芝三菱電機産業システム
電力系統安定化への最後の砦となるパワーコンディショナ(PCS)。直流から交流への電力変換に始まり、変動するパネル出力を最大限取り出す最大電力追従制御。停電時での自動運転停止や単独運転防止などの系統保護まで。その機能は多岐に渡る。
日本エコシステム
1997年の設立以来、住宅用PV(太陽光発電)システム販売・施工において、最前線に立ち続けてきた日本エコシステム。2012年4月までの累計販売実績は2万3千件を数える。もちろん今年も住宅用を主軸に据えるのは変わらないが、急成長が予想される産業用分野においても、5月29日に公共産業営業部を分離し、日本ソーラーパワーを設立するなど、積極的に事業を展開している。
ソプレイソーラー
"日本基準を世界価格で"グローバル水準がもはや0.8ドル/Wを下回ったモジュール価格。日系勢との価格差は2倍近くに拡がるが、マーケットに対し品質による付加価値だと誰もが説明できない状況が続く。こうしたなか秋田に10MWのモジュール製造拠点を有するトワダソーラー(湯瀬昇社長)、中国の結晶系モジュールメーカー、ソプレイエナジーとその日本法人であるソプレイソーラーの3社が業務提携を結んだ。
32~33
「マレーシアプロジェクト、二正面戦略へ舵」
幸後和壽 トクヤマ代表取締役 社長執行役員
PV(太陽光発電)用シリコンの価格下落が進み、国内シリコンメーカーの生産撤退が相次ぐなか、ポリシリコン大手のトクヤマは、マレーシアでPV用ポリシリコンの一大生産拠点の建設を進めている。年産6200tの第一期プラントは13年6月に、年産1万3800tの第二期プラントは14年4月に稼働する予定だ。過当競争が激化する世界のポリシリコン市場で、いかなる戦略を描くのか、日本のシリコン技術を背負う同社の幸後和壽社長に聞いた。
24~26
「火災発生リスクを看過できない全量買取り制度 重大事故を防ぐ安全基準が必要」
近藤道雄 独立行政法人産業技術総合研究所 太陽光発電工学研究センター センター長
34~37/h1>
いつでもどこでも発電チェック!
遠隔監視システムでメガソーラー管理
ラプラス、コンテック、フィールドロジック、英弘精機、オーナンバ、近計システムら続々提案
いよいよ開始されるFIT(全量買取り式の固定価格買取り制度)に伴い日本各地でメガソーラー開発が進むなか、これまであまり利用されてこなかった『遠隔監視システム』が脚光を浴びている。発電所を所有するIPP(独立系発電)事業者は、長期の売電によって得る収益で初期投資を回収しなければならず、従来の産業用太陽光発電ユーザーとはリスク管理の意識が違うようだ。メーカー各社は、ユーザーのニーズを汲み取り、独自の製品を開発、アピールを強めている。
50~51
n型単結晶Siのコスト低減に挑戦
新アプローチ"FZ"でインゴット長尺化へ
綿打敏司 山梨大学 准教授
太陽電池モジュールの価格競争に敗れ、存亡の淵に立たされた国内の太陽電池メーカーにとって、活路はもはや"高効率化"しかない。すなわち、n型単結晶シリコン(Si)高効率太陽電池だ。ただ、原料費が高く製品が割高になるため、先行する米サンパワーとパナソニックを除くと、国内勢はいまだ同太陽電池で業績を上げることができない。
ではその高価な原料、n型単結晶Siのコスト低減の開発が進展したならばどうか。高効率化に加えコスト競争力をも手中にした国内勢が、再び世界トップに返り咲く可能性もあり得る。このテーマに、酸化物の結晶成長研究を活かして果敢に取り組む研究者がいる。山梨大学准教授の綿打敏司氏だ。氏の挑戦に迫った。
40~45
太陽セメント工業、3.5MWメガソーラー建設 自社製コンクリ架台採用 シナネン、PV研修施設開設 ダイドーハント、PV用架台本格販売 新電元工業、新型100kWパワコン、メガソーラー向けに提案 ヒロトモエナジー、今期売上高20%減も来期上昇へ スカイソーラージャパン、年内20ヵ所でIPP実施へ ダイヤモンド電機、住宅用パワコンJET認証取得 不二電気工事、産業用PV施工、全国網構築へ 英弘精機、本社移転
「原発を一基でも止めたい」
農地のうえに太陽光パネルを搭載
小掠三八 タマリュウ栽培農家、小掠緑化代表
54
桑野幸徳 太陽光発電技術研究組合 理事長 第二回/精神を鍛えたロッククライミング
桑野は1959年、熊本大学に進学すると、山岳部に入った。当時は登山ブームで、大学の山岳部は人気を博していた。これといった動機があったわけでもない。ただ、自然とふれあい、青春を謳歌できれば。軽い気持ちで門戸を叩いた。・・・
52~53
1)古河電気工業、PV用配管固定部品
2)富士電機、出力1MW大型パワコン
3)イーソーラー、単結晶シリコン型モジュール
4)NTTスマイルエナジー、販売店向け住宅用PVクラウド型監視サービス
46~49
・世界市況データ
・世界PV関連企業 2012年第1四半期決算
・2011年度住宅用太陽光発電システム設置件数&容量 都道府県ランキング 地域別設置量シェア
・台湾PV企業 2012年月別売上高推移
・太陽電池生産ランキングの推移 世界トップ10
発刊日 | 2012年06月25日 |
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定価 | 1,944円 |
コード | ISBN 978-4-9906365-3-1 C2405 \1800E |