バックナンバーのご案内
PVeye 2013年2月号
特集「激動の太陽光マーケット 2013年大予測 日本と世界のゆくえが解る」
特集)激動の太陽光マーケット 2013年大予測
日本と世界のゆくえが解る
ニュース)波紋呼ぶ!3本バスバー騒動の真相
Professional Vision)高島・高島幸一代表取締役社長
メーカーの挑戦)台エバーソルの捲土重来
データ)世界市況データ/経済産業省の主な新エネ関連の平成25年度予算概算要求/
国内太陽光関連企業株価一覧
在庫切れのため購入できません
1月21日を境に、固定価格買取り制度は新たな選択のときを迎えた。買取り価格の決定機関、算定委員会の2年目が始動したのだ。足元のマーケットはモジュール、PCS(パワーコンディショナ)、ケーブル、接続箱などあらゆるモノ、そしてヒトが足りない。
だが急激な成長をまえに、増産に踏み切れる日系勢はごくわずか。マーケットを左右するのは何も買取り価格だけではないからだ。自民党政権が進める円安政策、拡がるパネルの内外価格差、そして2年後に迫った抜本的な制度見直しなど。いまの成長の先に待ち受けるものとは何なのか。2013年、日本と世界のゆくえを展望する。
1.どうなる全量買取り制度
「改めて言おう再エネ比率30%は成し遂げるべき」
経済産業省 資源エネルギー庁 村上敬亮 新エネルギー対策課長
2.日本のモノづくりの可能性
「この日本でW単価50円のモジュールをつくりあげる」 産業技術総合研究所 太陽光発電工学研究センター 近藤道雄 センター長
3.識者が語る3年後
「国力維持には再エネ、原発、火力のベストミックスを」
東京工業大学 柏木孝夫 特命教授
4.混迷極める世界情勢
「2013年は欧州依存脱却の年 世界需要はアジアが牽引する」
資源総合システム 一木修 代表取締役社長
5.全量買取りで地域再生を
「太陽光発電でまちづくりを 3万人都市、いちき串木野市の挑戦」
全国太陽光発電推進協議会 赤川彰彦 理事 経済学博士
6~8
波紋呼ぶ!3本バスバー騒動の真相
京セラが特許登録した太陽電池セルの電極設置法、“3本バスバー”技術を巡る騒動が、太陽電池業界で波紋を広げている。
3本バスバーセルの生産が主流になりつつあるなか、京セラが12年3月に3本バスバー技術の特許を取得、9月には自社の特許を侵害している企業には警告を検討すると公表した。
だが、3本バスバー技術を採用している多くのメーカーは製販を継続、なかには京セラの特許を認めないと主張する企業もあり、両者の溝は深まっている。
9
ソーラーワールド
日本市場へ本格参入 ESIが日本総代理店に
太陽電池大手の独・ソーラーワールド(フランク・アスバックCEO)は、12年11月より日本の太陽光発電市場で本格販売を始めた。
ヨーロッパ・ソーラー・イノベーション(=ESI、横浜市中区、土肥宏吉社長)と日本総代理店契約を締結、太陽電池モジュールを日本の産業用市場や一般住宅分野へ拡販していく狙いだ。
新電元工業
パワコン受注 今期150MW超へ 小規模産業用向けに急成長
中型パワーコンディショナメーカーの新電元工業が、太陽光発電用パワーコンディショナの受注を大幅に伸ばしている。
“絶縁トランス内蔵”という特長がユーザーニーズと合致し、採用数が上昇。2013年3月期の受注量は、出力換算で150MWを優に上回る見込み。小規模産業用でシェア拡大を図る狙いだ。
メーカーの挑戦34~37
台エバーソルの捲土重来 ウエハ生産で営業黒字へ
「コスト削減と高品質化 N形単結晶も視野」エバーソル総経理 郭彦廷氏
太陽電池関連企業の経営難が取り沙汰されるなか、シリコンインゴット・ウエハメーカーの収益悪化が際立っている。
太陽電池メーカーからの厳しい値下げ要求と、価格硬化の原料ポリシリコン。その狭間で利益は圧迫され続け、すでに日本メーカーは撤退、コスト競争力のある中国勢ですら“休眠”状態だ。
だが、台湾の新興メーカー、エバーソルは、そのウエハ事業で再浮上を目指す。先行き険しいウエハ事業に、どう採算性を見出していくのか。
ウエハ製造コスト30%低減
再生シリコン採用 スライス工程を外部委託
台北市内から中山高速道路に乗って南へ2時間、長閑な田園地帯に入ると、雲間から日が差し込み、柑橘系の甘い香りが鼻腔に広がった。
曇り日の多い台北市とは異なり、ここは日照時間が長く、ナツメの栽培が盛んなのだそうだ。苗栗県銅鑼郷。人口2万人の小さな町である。
この一角に、エバーソルの太陽電池用シリコンインゴット・ウエハ工場がある。正面玄関を入ると、工場長の黄郁斌氏と、技術部長代理の陳子齢氏が出迎えてくれた。
30~31
太陽光で”ゼロエネルギーハウス”の実現
高島幸一 高島 代表取締役社長
2015年で創業100年目を迎える老舗建材商社の高島。同社の太陽エネルギー部門は売上高200億円規模に達し、いまや年商820億円を牽引する中核事業のひとつだ。
94年から住宅用太陽光発電システムの卸販売を開始し、国内大手メーカーとの取引を軸に展開、今期の販売数は2万件にのぼる。
だが、昨夏に全量売電市場が立ち上がり、国内マーケットは激変、堅調な住宅用太陽光発電市場もコスト競争が厳しくなってきた。軸足を置く住宅用、そして新境地の産業用で、どう舵取りしていくのか。経営トップの高島幸一氏に話を聞いた。
32~33
今期パワコン100MW出荷
トランス内蔵10kWタイプ本格投入
世界初!GaNパワー半導体搭載
三社電機製作所 荒井亨取締役執行役員企画本部長
住宅用太陽光発電向けの小型パワーコンディショナから、出力500kWのメガソーラー用大型タイプまで手掛ける三社電機製作所。30年の実績を持つ同社は、総合パワーコンディショナメーカーとして、その存在感を高めている。
2012年度は、メガソーラーへの採用が進み、パワーコンディショナの納入台数は100MWの大台に乗る見通しだ。では、13年はどのような新戦略を掲げているのか。
39~45
ネミーエネルギーソリューションズ、売電補償サービス開始
ネグロス電工 今期受注200MW超
GMG、南相馬に太陽電池工場建設 ”福島産”モジュール12月出荷へ
新世紀PV会、専門委員会開催
トップランナー 自社ブランドモジュール拡販 木製架台もランナップ
太陽光発電の国際展示会「PVエキスポ2013」開催
鈴与商事、静岡県内初のメガソーラー稼動
Sエナジー、12年モジュール出荷 日本向け10MW
日本リニューアブルエナジー、産業用システム一括供給へ 架台・杭基礎ランナップ
タイゴエナジー、モニタリングシステム提案強化
52
中国・数進機器大手ZTEグループ
パワーコンディショナ事業参入
ZTEクアンタムジャパン設立へ
54
桑野幸徳 太陽光発電技術研究組合 理事長
第九回/電力用への助走
桑野が1980年に商品化したソーラー電卓は一般に普及し、三洋電機に大きな成功を齎したが、それは同時に太陽電池の社会的認知度を高めるという大きな役割も果たした。
50~51
1)アブリテックジャパン…住宅用 出力260W単結晶モジュール発売
2)シャープ…住宅用リチウムイオン蓄電システム発売
3)プリード…簡易日射計発売
47~49
世界市況データ(ポリシリコン、ウエハ、セル、モジュールのスポット価格) / 経済産業省の主な新エネ関連の平成25年度予算概算要求 / 国内太陽光関連企業株価一覧
発刊日 | 2013年01月25日 |
---|---|
定価 | 1,944円 |
コード | 雑誌80109-1 4910801090130 01800 |