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PVeye 2014年1月号

特集「プレミア最後の3年目が始まる ‐2020年の未来予測‐」

特集) プレミア最後の3年目が始まる ‐2020年の未来予測‐
予測①政治・政策
自民党衆議院議員 山本拓 資源・エネルギー戦略調査会会長 / 経産省資源エネルギー庁 村上敬亮 新エネルギー対策課長 
予測②日本マーケット
ソーラーフロンティア 玉井裕人 代表取締役社長 / 東芝の電力小売事業 / オリックス 錦織雄一 執行役事業投資本部長 
予測③世界動向
自然エネルギー財団 トーマス・コーベリエル 代表理事 理事長 
予測④中国メーカー
パワーウェイ / BYD / ETソーラーグループ
メーカーの挑戦) 徹底した自動化とスケールメリットで〝コスト武装〟するインリー・グリーンエナジー
データ) 世界市況データ / 海外太陽光関連企業決算データなど

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 プレミア最後の3年目が始まる。IRR4%+2%、このプラス2%の利潤が2014年度で終わる。さらにグリーン投資減税まで。

 一方でエネルギー改革元年を迎え、電力自由化、発送電分離によって太陽光発電の〝価値〟も変わり始めた。

 転機を迎える2014年、4つの焦点からその展望を占う。

 

 

予測① 政治・政策

「太陽光発電のFITはそう長くは続かない 5年後を目処に役割を終わらせる」

自民党 衆議院議員 山本拓 資源・エネルギー戦略調査会 会長

 3・11を経験したわが国のエネルギー基本計画はどうなるのか。自民党のエネルギー政策の責任者である山本拓衆議院議員に聞いた。

 

 

「リテラシーを高め、競争ある市場を」

経産省資源エネルギー庁 村上敬亮 新エネルギー対策課長

 我が国でFIT(全量買取り式の固定価格買取り制度)が発足されてから1年5ヶ月。太陽光発電マーケットは活況を呈し、様変わりした。普及政策としてのFITの効果は絶大であるが、様々な批判の声も少なくない。では経産省はこの現状どう見ているのか。経産省資源エネルギー庁の村上敬亮新エネルギー対策課長が語った。

 

 

予測② 日本マーケット

「2014年はミドルと低圧に照準 東北工場の新技術で世界へ」

ソーラーフロンティア 玉井裕人 代表取締役社長

 セルからモジュールまで国内で生産されたものを〝国産太陽電池〟と呼び、そのメーカーを〝日本の太陽電池メーカー〟と定義するならば、日本の太陽電池メーカーは数えるほどしか存在しない。なかでもセル・モジュール1GWの年産能力を保有し、世界で戦えるのはCIS薄膜太陽電池モジュール世界大手のソーラーフロンティアだけだろう。そこで同社の経営トップ、玉井裕人社長に、太陽電池メーカーの視点から、市場分析と2014年以降の戦略を聞いた。

 

 

東芝の電力小売事業 グリッドパリティ到達後の新ビジネスか

 住宅用太陽光発電システム製販からメガソーラーのEPC(設計・調達・建設)まで全方位に展開する東芝。2014年月からドイツでアパート住人を対象に電力小売事業を開始する。先を見据えて新規ビジネスを仕掛ける同社は2014年以降の国内マーケットをどう展望しているのだろうか。

 

 

「メガソーラー開発300MW射程 PPS本格参入に向けアライアンス模索」

オリックス 錦織雄一 執行役 事業投資本部長

 国内のメガソーラー市場が活況を呈し、発電事業への新規参入が相次ぐなか、太陽光発電所を継続的に開発・運営していくIPP(独立系発電)事業者が存在感を高めている。その代表格といえるのがオリックスだ。

 同社はバイオマス、地熱、風力といった太陽光発電以外の再エネ(再生可能エネルギー)発電事業にも進出し、PPS(新電力会社)として電力小売事業に取り組む姿勢を打ち出している。

 そこでIPP事業の展望、そして電力小売事業の可能性について、事業トップの錦織雄一執行役事業投資本部長(14年1月1日付で常務執行役環境エネルギー本部長に就任予定)に訊いた。

 

 

予測③ 世界動向

「太陽光発電マーケット、ネクストステージに突入 補助制度から脱却へ」

自然エネルギー財団 トーマス・コーベリエル 代表理事 理事長

 2014年以降、日本のエネルギー業界は大変革期に突入していくだろう。今、FIT(再生可能エネルギーの全量買取り制度)のもと太陽光発電を中心に再エネ(再生可能エネルギー)が普及しつつあるが、その一方で13年11月には電力システム改革関連法案が国会を通過。電力小売市場の全面自由化、そして発送電分離へと改革が進む方向だ。

 だが、世界に目を転じれば、そんな日本もまだエネルギー後進国。ドイツをはじめ欧州諸国には発送電分離を実現し、電力小売市場が開かれた国が存在する。

 そこでスウェーデンのエネルギー庁長官を経て、現在自然エネルギー財団の理事長を務めるトーマス・コーベリエル氏に、欧州の再エネ事業と日本が進むべき方向性について話を聞いた。

 

 

予測④ 中国メーカー

 2014年の太陽光発電マーケットを占ううえで、中国メーカーの動向は看過できない。すでに大手モジュールメーカーは軒並み息を吹き返し、成長拡大路線を再び歩み始めているが、その一方で新興勢力が存在感を高めている。

 そこで来年ブレイクしそうな中国勢3社をピックアップした。架台の一大生産を築くパワーウェイと、巨大資本を背景に新型蓄電池の拡販を目論むBYD、そしてシステム供給からEPC(設計・調達・建設)、IPP(独立系発電)まで〝ワンストップソリューション〟に活路を開くETソーラーだ。彼らの実力を探る。

 

パワーウェイ

架台生産1GW突破 日本市場を席巻か!?

 

 

BYD

年商8千億円の自動車大手が本格参戦 武器は〝新素材蓄電池〟

 

 

ETソーラーグループ

「EPC、IPPで稼ぐ 目指すはワンストップソリューションプロバイダ」

シェン・ロン(沈栄) ヴァイスプレジデント

 

 

  • 太陽光発電は政治情勢によって揺れ動く―――。
  • 脱原発を巡って二分する、主要7党のエネルギービジョン
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eye sight6~7

エステート24HD事件の闇に迫る

債権総額6億円か 事業再開も資金繰り困窮 タマホーム社長とのグレーな!?蜜月

 業界に波紋を広げたエステート24ホールディングス社長の秋田新太郎氏らによる融資詐欺事件。同社は11月9日より再び秋田体制で事業を開始したが、信用は大幅に低下し、取引先との関係が悪化している。債権者への支払遅延も続き、事業の継続が危うい状況だ。仮に経営破綻となれば、6億円規模とみられる債権が焦げ付き、これまで同社から太陽光発電システムを購入したユーザーが長期の保証サービスを受けられなくなる懸念もある。エステート24HD事件の闇に迫った。

 

  • eye sight

Professional Vision40~43

徹底した自動化とスケールメリットで〝コスト武装〟するインリー・グリーンエナジー

 中国河北省にある保定市と衡水市、さらには天津、果ては海南島まで。これら4つの地域に築いた生産キャパは実に2.45GW。いずれもインリー・グリーンエナジーの中枢拠点だ。世界トップの座に君臨するインリー、これまでベールに包まれてきた彼らの生産現場に迫る。

 

 

  • PID その真相を追うセルを電気化学的に腐食させる これが真のPID現象

Professional Vision 10

千代田化工建設

CIS太陽電池とともに、目指すは海外展開

 石油・LNGなどのプラント建設を手がける千代田化工建設。太陽光発電所のEPC(設計・調達・建設)にも参入し、86MWを受注済みだ。

 扱うパネルはソーラーフロンティアのみ。CIS太陽電池に特化したEPC戦略とは。

 

 

  • PID その真相を追うセルを電気化学的に腐食させる これが真のPID現象

企業探求8

日本向けに累計80MW供給 販売シェア30%目指す

シュレッター・ジャパン ドミニク・グリュッツナー社長

 太陽光発電用架台の世界大手、独・シュレッターは、日本法人のシュレッター・ジャパン(横浜市緑区、ドミニク・グリュッツナー社長)を通じて2013年12月までに累計80MW相当の架台を日本で販売した。今後はさらに営業を強化して、国内産業用マーケットで30%のシェア獲得を目指している。

 

 

  • 企業探求

企業探求47

クリーンベンチャー21

今期売上高3倍成長、23億円へ

イソフォトン製パネル提案強化

 球状シリコン太陽電池メーカーのクリーンベンチャー21(京都市南区、室園幹夫社長)は2014年3月期の売上高が前期比約3倍の23億円を見込む。スペイン・イソフォトンの代理店として、住宅用や50kW未満の低圧産業用向けにモジュールとシステムの販売を伸ばした。地域密着を軸にさらなる事業拡大を目指す。

 

 

  • 企業探求

インサイドニュース45

航天機電、日本支社設立 OEM&外販で14年200MW目指す

 宇宙飛行分野で成長した上海航天機電が日本支社を設立。菱中産業(北海道帯広市)と戦略提携を結び、日本での拡販を目指す。競争が激化する日本でどこまでシェアを伸ばせるか。

 

 

インサイドニュース48~53

 

JX日鉱日石エネルギー、米ファーストソーラーと国内独占販売契約
日本PVプランナー協会、初の全国会員大会開催
日立コンシューマ・マーケティング、低圧産業用向け20年長期保守サービス
伊坂電気、上半期で売上高10億円突破
エコシフト技術工事協働組合、メガソーラー向けコンサル実施
日天、HEMS販売量今期350台へ
オルテナジー、今10月期売上高110%増

ホリー、地上設置用架台新製品発売へ

三洋工業、ユニット式地上設置用架台拡販

 

 

人とその力61

桑野幸徳 太陽光発電技術研究組合 理事長
最終回 / 夢を見続け、夢を追う

 桑野が社長辞任の意向を周りに伝えたのは2005年の春だった。新潟中越地震から半年が経過し、落ち着き始めていた頃合いを見計らって、近しい役員や部下に打ち明けた。当初は反対意見もあり、説得するのに時間を要したが、桑野は何度も説明して彼らの理解を得た。

 

 

  • 人とその力

新製品 Products Review60

 

1)グリッド…モジュール新製品発売
2)ダイヘン…500kWパワコン新機種発売

 

 

  •  

MARKER&DATA56~59

 

世界市況データ(ポリシリコン、ウエハ、セル、モジュールのスポット価格) / 中国工業情報化部が公表した「太陽光製造業規範条件」をクリアした企業(第一弾) / 世界太陽光関連企業2013年第3四半期決算データ

 

  • MARKER&DATA

 

発刊日 2013年12月25日
定価 1,944円
コード 雑誌80109-12 4910801091236 01800

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