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PVeye 2020年10月号
特集「進化は続く!太陽光関連機器最新トレンド」
太陽光関連機器は着実に進化を遂げている。最新トレンドを捉え、今後のビジネスに活かそう。
世界で再生可能エネルギーが急速に拡がるなかで、太陽光発電設備や蓄電設備を構成する関連機器の開発競争が激しい。太陽光パネルでは、1枚あたりの出力で500Wを超えた高出力品が出てきたが、メーカーの間ではすでに600W級の投入準備が進んでいる。性能面でも21%を上回る高効率パネルが増えてきた。
村田製作所、新ハイブリッド型蓄電設備を開発
太陽光入力4回路へ
村田製作所はこのほど、新しいハイブリッド型蓄電設備を開発した。従来機から大容量化し、太陽光発電の入力回路数を増やした。2021年3月の発売を予定している。
1 太陽光パネル
600W・22%台目前
白熱する高出力・高効率化競争
高出力化・高効率化の技術戦が激化している太陽光パネル。出力は500Wを超え、600Wの量産も目前に迫る。熾烈な競争は続きそうだ。
活路を見出せるか日本勢
太陽電池セルや太陽光パネルの主役は中国系を中心とした海外勢。価格はもとより性能面においても進境著しく、いまや年間10GW以上を出荷し始めた彼らに日本のメーカーは遠く及ばない。
2-1 産業用PCS
進む大容量化
太陽光以外との連携拡大へ
世界で大容量化が進む産業用PCS。FIT後を見据え、太陽光発電設備以外との連携が広がりそうだ。
新型PCSの出荷本格化
TMEICの開発方針とは
集中型PCSで国内最大手の東芝三菱電機産業システム(TMEIC)は、世界で戦い続ける数少ない日系メーカーだ。国内市場にも投入したモジュラー式の新型PCSが主力機種となりつつあるようだ。
「今後も全方位展開を貫く。
新製品は付帯サービスに力点」
SMAジャパン 松岡啓介社長
産業用PCSの製品群が幅広い独SMA。日本法人は日本仕様の新製品を相次ぎ販売しているが、その狙いとは。SMAジャパンの松岡啓介社長が語った。
2-2 住宅用PCS1
台複数役の多機能型へ
全負荷対応がトレンドも
蓄電池需要が拡大するにつれ、ハイブリッド型PCSの存在感が増している。EVなどとの連携も広がりそうだ。
3 蓄電池
過熱する材料開発
リチウムイオンの見直しも
蓄電池の技術トレンドは材料開発だ。なかでも固体電解質を使った全固体リチウムイオン蓄電池の開発が注目されている。
4 遠隔監視・EMS
太陽光電力の消費率向上へ
予測・制御技術続々
遠隔監視装置やEMSでは、〝非FIT〟時代を見据え、太陽光電力の自家消費効率を上げる新製品が続々登場している。
シオン電機、独自の出力制御装置を開発
再生可能エネルギー関連機器を開発するシオン電機(北海道札幌市、村野實社長)は、全量自家消費用太陽光発電設備向けの出力制御装置を2019年に開発、20年3月に北海道で初納入した。まずは道内を中心に実績を積み重ねていく方針だ。
5 架台
パネル大型化の波
課題は強度維持と価格低減
架台のトレンドは、太陽光パネルの大型化に伴う改良であろう。だが、強度を維持しつつ価格低減が求められるため、容易に対応できるものではなさそうだ。
緊急提言
防災・防犯・O&Mを再点検!
あるべき太陽光発電所の
リスク管理
太陽光発電設備を長く安定して稼働させるためには、防災・防犯対策とO&Mが欠かせない。台風到来の季節に際し、あるべきリスク管理を再考する。
【中四国】
冷え込む太陽光発電所開発
非FITに挑む再エネ企業
堅調な住宅用の蓄電設備販売と対照的に、冷え込む事業用の太陽光発電所開発。中四国の再エネ企業は〝非FIT〟の事業化に挑み始めた。
中国のシリコン工場が相次ぎ被災
パネル価格上昇か
中国で太陽電池原料である多結晶シリコンの工場が相次ぎ被災した。原料の需給が逼迫し、太陽光パネルの価格が一時的に上昇するかもしれない。
Vol.53スーパーソーラー発電所
第15回
外部委託はシビアに
新電力コンサル、アンプレナジーの村谷氏が、自治体新電力会社の評価指標の2つ目となる外部委託費用割合について解説する。
【コロナ禍】
パネル出荷への影響軽微!?
2020年も高水準維持か
コロナ禍は国内の太陽光発電市場にどれほどの影響を及ぼしているのか。太陽光発電協会の出荷統計によれば、2020年上期(1~6月)の太陽光パネルの国内出荷量は前年同期とほぼ横ばいの2,905MWだった。
ループ、蓄電設備発売太陽光PCSを利用
米テスラ、住宅用蓄電設備の実証試験実施
アイチューザー、自治体との蓄電池共同購入事業で初実績へ
東京都、住宅用蓄電設備の補助事業開始
シーケンスエナジー、独立型蓄電設備提案強化
コネックスシステムズ、産業用蓄電設備出荷へ
東電EP、非FIT非化石証書付き電力販売へ
日本カーネル、点検管理ソフトを改良
ピコセラ、大規模発電所の通信環境を支援
第8回 全負荷対応蓄電設備
話題の全負荷対応の住宅用蓄電設備とは、どのような製品なのか。特定負荷対応蓄電設備と合わせて解説する。
ネクストエナジー・アンド・リソース
新型カーポート発売 両面発電パネル採用
パナソニック
蓄電容量3.5kWhの独立型蓄電設備発売へ
太陽工房
可搬型の独立電源設備3種発売
リン酸鉄リチウム蓄電池採用
第3回 太陽光発電所の売買【購入編】
読者の様々なお悩みにお答えする本コーナー。今回のテーマは、太陽光発電所の購入である。
「〝工事力〞を活かし、
自家消費提案に本腰」
横浜環境デザイン
池田真樹社長
神奈川を本拠に全国で太陽光発電所を開発・建設してきた横浜環境デザイン。FITが収束に向かうなか、法人向け自家消費提案に力を注いでいるようだ。
世界市況データ(ポリシリコン、ウエハ、セル、モジュールスポット価格)/2019年度の高度化法における非化石電源比率/日本卸電力取引所におけるスポット市場の平均取引価格推移/東証インフラファンド市場における上場銘柄の株価推移/世界太陽光関連企業 決算データ
発刊日 | 2020年09月25日 |
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定価 | 1,980円 |
コード | 80109-9 4910801090901 01800 |