自家消費時代の有力候補 屋根上に強いトリナの太陽光パネル
2019.09.30
PVeyePR
自家消費用の太陽光発電設備の導入が進むなか、トリナの太陽光パネルの採用事例が増えている。なぜか。
いま、太陽光発電の自家消費利用が増えている。
蓄電池用PCS(パワーコンディショナ)を製造するYAMABISHIは今年5月、神奈川県の海老名工場に出力162kWの太陽光発電設備と蓄電容量420kWhの蓄電設備を設置し、稼働させた。一切売電せず、発電した電力はすべて工場内で使用している。
同社は、蓄電池用PCSメーカーであるだけに、蓄電池用PCSや同制御装置などはほとんど自前で用意したが、太陽光パネルは外部から調達する必要があった。その際、国内外問わず結晶系から化合物系まで様々な製品を吟味した結果、トリナ・ソーラーの太陽光パネルを選んだという。
開発に携わったYAMABISHI開発部の後藤晃男ディレクターは、「FITを活用しないので20年という期間で考えるのではなく、より長く、安心して使える製品を選ぶ必要があったのです。価格はもちろん重要ですが、品質やコストパフォーマンス、実績、そして稼働後のフォロー体制など複合的に考慮し、トリナさんの製品を選定しました」と話す。
4シリーズ11種
豊富な製品群
後藤マネージャーが言う通り、トリナの実績は世界でもトップクラスだ。これまで世界で40GWに及ぶ太陽光パネルを販売し、屋根上設置向けにも供給してきた。たとえば、フランスでは60MWのカーポートに、日本でも前出のYAMABISHIの案件のほか、東北の医療法人施設の屋上へ500kW、某大手企業の大型駐車場の屋根上に数MWのパネルを供給するなど、着実に実績を積んでいる。
ではなぜトリナが選ばれるのだろうか。最大の理由は、その豊富なラインナップにあるようだ。
トリナは、『高効率』、『両面ガラス』、『両面発電』、そして『美観』という計4シリーズを揃え、製品数は実に11種類に及ぶ。
なかでも、人気は高効率シリーズと両面ガラスシリーズだ。事業者は両シリーズとも120セル搭載品と144セル搭載品、さらにはそれぞれ多結晶シリコン型5バスバー品と単結晶シリコン型マルチバスバー品から選ぶことができる。野立てメガソーラーでは高効率シリーズの多結晶品が、屋根上をはじめ水上設置や営農用などでは両面ガラスシリーズか高効率シリーズの単結晶品の採用が多くなっているようだ。
それぞれの特長を見ていくと、高効率シリーズはコストパフォーマンスに優れた汎用性の高いバックシート型で、特筆すべきは、今年3月にはすべての製品のセルを大型化し、ハーフカットセルを搭載するなどして、従来品より最大出力が1割近く高い415Wまで上昇したこと。出力の向上によって、BOS(周辺部材)費が4.5〜8.5%、発電コストの指標を表すLCOE(均等化発電原価)が2.5〜4.6%削減できると同社は試算している。屋根上は設置面積が限られるため、高出力品が望まれるのは言うまでもない。
両面ガラスシリーズは安全という観点から、屋根上設置を検討する事業者の間で関心が高まっている。屋根上は地上と比べ、より安全面に気を配らなければならないためだ。工場の屋根に設置した太陽光パネルが原因で火災事故が発生した事例もあるため、バックシート型よりも燃えにくい両面ガラスシリーズを選ぶ事業者が増えているのだ。
なかでもトリナの製品は、両面に倍強度ガラスを使用し、耐久性に優れている。ユーザーに対してトリナは他の太陽光パネルより5年長い30年のリニア出力保証を付与する。高耐久ゆえ、沿岸地域での設置も可能だ。さらにフレーム付き構造にすることでバックシート型と同じ施工方法で取付けができるようになった。こちらも120セル搭載品と144セル搭載品、それぞれ多結晶型5バスバー品と単結晶型マルチバスバー品から選ぶことができる。
一方、両面発電シリーズも、今後は需要が伸びるかもしれない。従来は水上や積雪地域、砂漠など反射光が多い場所で採用されてきたが、屋根上でも両面発電パネルの発電能力を高めることができるらしい。屋根上に白インキを塗って、光の反射を増やすのだ。実際、このような手法を取る事業者も出ているという。
両面発電シリーズはすべて単結晶型マルチバスバー品で、120セル搭載品と144セル搭載品から選ぶことができる。
最近は太陽光パネルの色に対して厳しい景観条例を制定する自治体もあるが、トリナの美観シリーズは条例が定める最も厳しい規定をクリアしている。
場所を選ばず、事業者のあらゆる要望に応えられるトリナの太陽光パネル。自家消費時代にも発電事業者の強い味方になること間違いなしだ。
トリナ・ソーラー・ジャパン株式会社
〒105-6121
東京都港区浜松町2丁目4番1号
世界貿易センタービル21階
http://www.trinasolar.com/jp
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