売価21円でも事業化できる⁉
世界大手ファーウェイが示したPCSソリューション
安心の高耐久性
以上3つのソリューションに加えて、高い耐久性もファーウェイ製PCSの特長である。PCSの故障率は10〜20%と言われているが、ファーウェイの製品故障率は0.35%しかないという。同社のPCSは、ファンではなく、自然放熱によって筐体を冷却する仕組みだから、故障率が低いのだろう。
ただ、何よりもメーカーとして確固とした品質理念がある。同社は100以上の国に無線送受信装置を拡販し、世界シェアはトップ水準だ。同装置は、過酷な環境下でも通信が途切れないよう、極めて高い耐久性が要求される。そこで培った品質管理のノウハウがPCS製造に生かされているに違いない。
ファーウェイがPCSの製造に着手したのが13年。15年には350MW、そして16年は1GWを突破したという。躍進の原動力は顧客目線のソリューションと止まらない進化だった。17年以降も市場を開拓するトップリーダーとしてさらなる活躍に期待したい。