太陽光発電の工事会社ネットワーク運営のソーラーパートナーズ（東京都港区、中嶋明洋社長）は10月28日、同社の施工スタッフが第三者として太陽光発電システムの設置工事に立ち会う新サービスを開始すると発表した。
　同社が新たに開始する『設置工事みまもりサービス』は、施工会社と設置者以外の第三者が太陽光発電システムの設置工事をチェックすることで、施工品質を担保するサービス。第三者の観点からチェックを行うのは、複数メーカーの施工IDや専門の国家資格を持つ同社の施工スタッフ。防水処理や配線処理、設置者に対する説明の適切さ、作業場所の養生内容など、153項目にわたるチェックシートを基に確認し、基準に満たない項目があれば、その場で指摘・修正を行う。チェック項目については、「施工管理の基本概念である『QCDS』（Quality:品質、Cost:価格、Delivery:工期、Safety:安全）に、工事もサービス業の一種であるという考えに基づきH（Hospitality:おもてなしの心）を加えた、『QCDS+H』の観点から作成」したという。
　サービスの対象者は、同社の見積もりサイトを通じて、太陽光発電システムを購入したユーザー。サービス料は無料だが、購入者全てが対象となるのではなく、購入者のなかからソーラーパートナーズが任意で抽出する形となる。10件に1件程度の割合で実施していく見通しだ。なお、希望者に対する有償サービスの提供も検討している。
　同社は、「自然堤防への太陽光発電設備の設置が原因の一つとみられている鬼怒川の氾濫や、福岡での台風15号による太陽光パネル飛散事件など、施工不良による太陽光発電への不安が強くなっている状況を受け、工事の安心感を担保するため、同サービスを開始しました」としている。