出力600W超! トリナ・ソーラーがVertexシリーズ〝第二世代〟を堂々発表

2020.10.01

PVeyePR

 トリナ・ソーラーが2020年7月に、出力550Wと600W超の新型太陽光パネルを発表。8月には660Wの超高出力パネルも発表した。

 トリナ・ソーラーが新製品を市場に投入する。20年2月に発表したばかりの出力500W超の高出力太陽光パネル『Vertex(バーテックス)シリーズ』の〝第二世代〞だ。まずは、裏面発電で最大25%の発電量増加を見込める両面ガラス構造の両面発電の550Wとコストパフォーマンスに優れたバックシートタイプの555W品を売り出す。すでに受注を開始しており、日本へは20年内にも出荷する予定だ。2021年には、両面発電両面ガラスタイプの600W、バックシートタイプの605Wの発売開始も控えている。
 同社は、Vertexシリーズで半導体最大級の大型シリコンウエハを初めて採用した。セルを210㎜へ大型化することによって、出力を大幅に高めた。
 シリコンインゴットからウエハを切り出す加工では、従来のレザー切断ではなく、表面を滑らかに切る新装置を用いたダメージレス切断を導入。この『NDノンディストラクティブ』と呼ばれる新たな切断技術で、マイクロクラックを最小限に抑え、信頼性を高めた。
 さらに、高出力化を狙って、自社特許技術のマルチバスバーを活用したほか、独自に編み出したセル間の隙間を狭める高密度接合技術を導入。生産性向上の観点から、セルを一部重ねてセル間の隙間を埋める手法を敢えて用いなかった。
 そして生み出したのが、出力500Wを超える新型太陽光パネル、Vertexシリーズだ。従来品からそれぞれセルの枚数を増やすことでさらなる高出力化を実現、全製品とも変換効率21%以上と業界トップクラスである。
 同社は、当面この210㎜セル搭載品を主力製品に据える。8月には210㎜セルの年産能力を10GW増強すると発表。21年末までにセルの年産能力を26GWまで引き上げ、太陽光パネル総生産量の70%を210㎜セル搭載品にする計画を打ち出した。

技術のトリナ

 同社は、太陽光パネルの変換効率や出力値で幾度となく世界記録を樹立し、Vertexシリーズでは先駆けて出力500W超を実現したが、今後も高出力化を追求する方針は曲げない。というのも、高出力化によって、パネルの設置枚数や基礎・架台、ケーブルなどの部材点数を減らせるうえ、施工時間の短縮化が図られ、太陽光発電所開発のコスト低減に寄与するためだ。
 それだけに、新製品を発売したばかりだが、早くも20年8月に中国で開催された太陽光発電の展示会で660Wの超高出力パネルを新たに発表した。
 そんな同社は高い評価を受けている。20年8月にノルウェーの第三者認証機関PVEL(=PV EvolutionLabs)が発行した『PVモジュール信頼性スコアカード』では6年連続トップパフォーマーに選出された。ブルームバーグのバンカビリティレポートでも、5年連続で最もバンカビリティの高いパネルメーカーに選ばれている。
 日本での実績も豊富だ。事実、パシフィコエナジーが岡山県美作市で運営する出力257MWの太陽光発電所や、くにうみアセットマネジメントらが岡山県瀬戸内市で保有する235MWのメガソーラーでトリナ・ソーラーの太陽光パネルが採用されている。高性能で信頼性も高く、金融機関から融資を受けやすいなど、事業者に対してメリットを訴求しやすい製品なのだろう。
 トリナ・ソーラーは、日本に拠点を構えてから10年目を迎えたが、FIT終了後も日本市場で展開していくという。メガソーラーにはもちろん、自家消費用への採用事例も増えてきた。今後の展開に注目が集まる。

トリナ・ソーラー・ジャパン株式会社
〒105-6121東京都港区浜松町2丁目4番1号世界貿易センタービル21階https://www.trinasolar.com/jp

2022.02.07

PVeye

マテック、可搬型蓄電設備発売  蓄電容量403Wh

 電子機器製造のマテック(京都市、松本弘暉社長)は2022年1月31日、米・アマゾンの電子商取引サイトで可搬型の蓄電設備を発売した。従来品より価格を抑え、民生用の非常用電源として販売する。
続きを読む

2022.01.20

PVeye

グラスフィアジャパン、太陽光付き屋外カメラ発売

 警備大手セントラル警備保障の子会社で通信機器を製造するグラスフィアジャパン(東京都中央区、磯部順一社長)は2022年1月20日、太陽光パネル一体型の屋外カメラを発売した。給電経路が要らず、電力を供給続きを読む

2021.01.04

PVeyePR

20年度3万台濃厚! 田淵電機の蓄電設備がヒットした理由

 ダイヤモンドエレクトリックHD傘下の田淵電機がハイブリッド型蓄電設備の販売を急速に伸ばしている。なぜヒットしたのか。

 田淵電機が2020年1月に発売したハイブリッド型続きを読む

2020.11.01

PVeyePR

タオケイが蓄電設備販売に本腰

遠隔監視装置メーカーの中・タオケイが日本で産業用蓄電設備の販売を本格化する。このほど夜間も売電できる蓄電池併設の太陽光発電所に初出荷した。自家消費用の需要も掘り起こす狙いだ。

続きを読む

2020.09.01

PVeyePR

低圧太陽光大手も太鼓判! ファーウェイのPCSが人気の理由

 いまファーウェイ製PCSの利用が急速に伸びている。なぜか。積極的に採用する低圧太陽光発電所開発大手、フレッシュアップの事例から人気の秘訣を探る。

 低圧から高圧・特別高続きを読む

2020.06.01

PVeyePR

発電事業者必見! ファーウェイ製PCSでリパワリングを

 PCSの部品交換に際し、新品のPCSにそっくり取り換える発電事業者が増えつつある。この状況下、世界最大手の中国ファーウェイ(華為技術)が人気だ。同社製PCSの魅力に迫る。

続きを読む

2020.05.01

PVeyePR

ESI、自家消費用太陽光発電設備の商品拡充

 自家消費用太陽光発電設備の販売からコンサルティングまで手掛けるヨーロッパ・ソーラー・イノベーション。同社は2020年4月、独自に設計した新しいシステムの販売を開始した。

続きを読む

2020.05.01

PVeyePR

営農、水上、豪雪、塩害…どこでも使えるトリナの両面発電パネル

 太陽光発電が普及し、設備の設置場所が多岐にわたるなか、あらゆる場所で使えるトリナの両面発電パネルは注目の製品だ。

 一般に、両面発電型の太陽光パネルは、水上や積雪・砂漠続きを読む

2020.03.01

PVeyePR

自家消費用に導入着々 30年使えるトリナの両面ガラスパネル

 太陽光発電の自家消費利用が広がるなか、トリナ・ソーラーの太陽光パネルが採用されている。なぜ選ばれるのか。

 抵抗溶接機の総合メーカーである電元社トーアは、富山工場の遊休続きを読む

2019.12.01

PVeyePR

自家消費時代の強い味方 安心のトリナ両面ガラス

 太陽光発電の自家消費利用が広がるなか、トリナの両面ガラスパネルへの関心が高まっている。長く、安全に使える同製品の特徴に迫る。

 FITが終われば、太陽光発電設備の設置は続きを読む