伊藤忠商事は2022年3月24日、米国で再生可能エネルギー発電所開発会社を設立したと発表した。再エネ発電所の開発に特化する事業会社を立ち上げ、効率的な開発と収益の拡大を狙う。主に太陽光発電所を開発していく考えだ。
　同社はこれまで、米国における再エネ発電所の開発は、子会社の米・ティアエナジーで行ってきたが、子会社では再エネ以外の発電所の開発や運営、資産管理も手掛けており、複数の太陽光発電所を同時進行で開発することができなかった。そこで今回、再エネ発電所の開発に特化した新会社を設立し、課題を解消するとともに、収益の拡大を図った。
　新会社は、米・ティアエナジーデベロップメントリニューアブルズ。同社がティアエナジーを通して開発した約3ＧＷの再エネ発電所のうち、約2ＧＷを保有した。今後は年間約7件の発電所開発を進めていくという。
　同社は、中期経営計画の基本方針の１つに持続可能な開発目標への貢献を掲げ、再エネ関連事業を推進している。今回の新会社設立を通じて、北米における大規模な再エネ電力の需要に応じ、循環型社会の実現に貢献していくという。