三菱電機（山西健一郎社長）は4月18日、国内住宅用太陽光発電システムの2013年度の新商品として、屋根への設置容量を増加できる単結晶シリコン型無鉛はんだ太陽電池モジュール「マルチルーフ」を高出力化した新モデル全12機種を6月20日に発売すると発表した。
　新製品の主な特長は、太陽電池セルの高効率化と光透過性に優れたガラスの採用により、全モデルで高出力化を実現。長方形モジュールは、公称最大出力で従来品より8Wアップの220Wとなっている。それら「マルチルーフ」を最適に組み合わせることにより、限られた屋根のスペースを最大限有効活用し、設置容量を増加させることができる。
　モジュールには、出力の20 年保証を付与する。太陽電池モジュールの出力がJISC8918で規定する条件下において、公称最大出力値の80％を下回った場合、引き渡し日から20年間、無料修理を実施するというもの。また、独自のプラストレランス基準により、全てのモジュールで公称最大出力値以上を確保しており、システムとして公称最大出力値以上の発電量を期待でき、売電増加にも寄与するという。
　直接塩水がかかる重塩害地域を除く塩害地域においても、専用のモジュールや架台などを必要とせず、標準品で導入できるほか、積雪対応モジュールもラインナップ。製品背面に配置したプロテクションバーなどの剛性向上により垂直積雪量2.0m 以下地域への設置が可能で、今回のモデルチェンジにより出力も220Ｗにアップした。