オリックス（東京都港区、井上亮社長）、日本電気（東京都港区、遠藤信博社長）及びエプコ（東京都足立区、岩崎辰之CEO）の3社が共同出資するONEエネルギー（東京都港区、小島一雄社長）と大手住宅メーカーのミサワホーム（東京都新宿区、竹中宣雄社長）は8月1日、蓄電池レンタルによるエネルギーサービス事業について業務提携したと発表した。
　今回の提携では、ONEエネルギーが、レンタル期間10年間、イニシャルコスト不要（設置前の住宅工事における分電盤や屋内配線の費用は別途必要）、レンタル料金月額5,145円（税込、東京都内に設置する場合3,045円）のプランを提案する。10年間のレンタル期間での導入コストは、総額約62万円。同等の容量を持つ家庭用蓄電池を購入する場合に比べ、支払い総額を半額以下に抑えられるという。また、付帯サービスとして、実効蓄電容量が同社の保証性能を下回った場合は、蓄電池セルを交換し、保証性能を維持するほか、蓄電システムを遠隔チェックし、必要に応じて保守点検を実施する。
　ONEエネルギーは、蓄電池と最適な電力使用方法をナビゲートするアプリケーションをクラウドデータ連携により組み合わせ、システム一式をレンタルで提供する国内初のエネルギーサービス事業を手掛けている。今年6月のサービス開始以降の申込件数は約1,000件になるという。一方、ミサワホームは、年間10,000戸を超える新築住宅を手がけ、太陽光発電システムやHEMS機器などを設置することで、住宅のスマートハウス化を積極的に推進している。ミサワホームのスマートハウスに蓄電池レンタルサービスという新たなアイテムが加わることにより、住宅の新築を検討しているユーザーにとって、より効率的なエネルギーのトータルマネジメントが可能になるという。