滋賀県と京セラ（京都市伏見区、山口悟郎社長）、京セラTCLソーラー合同会社は12月16日、滋賀県草津市矢橋町の矢橋帰帆島内に、県下最大となる約8.3MWの太陽光発電設備の設置に向けた基本協定を締結すると発表した。
　滋賀県は2013年10月、公有水面埋立により創出した矢橋帰帆島内の未利用地の有効活用を目的として、太陽光発電施設の設置および運営管理を行う事業者の公募を実施。京セラと京セラTCLソーラーは共同で応募し、事業者として採択された。2014年3月に同協定を締結し、同年8月に工事着手、2015年9月に発電事業を開始する予定だ。
　建設される発電所は、約99,970㎡の土地に京セラ製太陽電池モジュール約34,000枚を設置するもので、年間発電量は一般家庭2,000世帯分の年間電力消費量に相当する約850万kWhを見込んでいる。非常用電源の設置や矢橋帰帆島公園の整備（ソーラー案内板、ソーラー外灯・時計の設置）も行うほか、子どもたちへの環境学習を目的とした見学用の展望台を併設し、地域の発展に貢献していく方針だ。京セラが事業全体の企画・立案を担当、京セラと東京センチュリーリースの共同出資で設立した京セラTCLソーラーが事業運営を行う。東京センチュリーリースは発電設備に対するリース・ファイナンスの提供、京セラコミュニケーションシステムが発電所の設計施工、京セラソーラーコーポレーションが太陽光発電システム機器の供給及び維持管理を担う。