Looopが農業と太陽光の未来を拓く 営農キット『ソラシェア』本格販売

2014.06.01

PVeye PR

 農業と太陽光発電の両立を──。いま、農地に太陽光発電システムを設置して農作物を育てながら売電するという営農型太陽光発電事業が注目されている。これにいち早く着目し、専用のシステムを商品化したのがループ(東京都文京区、中村創一郎社長)だ。その同社が、このほどユーザーのニーズを汲み取った新商品の販売を本格化した。
 昨年3月末、農林水産省が、架台の基礎部分を農地の一時転用の対象と認めたことをきっかけに、営農型太陽光発電所の導入機運が一気に高まった。農業収益に加え、売電収益も得られることから、日本の農業経営を支える新たな取り組みとして期待されている。
 これを受け、ループは昨年4月、太陽光パネル同士の間隔を空けて営農に必要な太陽光を取り込める専用システム、『MY発電所キット空中型』を商品化している。今回販売を本格化し
たのは、これに改良を加えた新商品、『MY発電所キット空中型〝ソラシェア〟』だ。

パネル角度を自由に調整

 『ソラシェア』の特長は大きく2つある。まず、支柱の間隔を5.4mに拡げ、地表から最大3.7mの高さにパネルを設置できるようにしたこと。これによって、パネルの下でトラクターなどの農業機械を使用できる。
 さらに、アレイ毎にパネル角度を自由に変えられる可変構造の導入である。設置箇所から、パネルはプラスマイナス30度可動する。営農者が育てる農作物によって日射量を自由に調整できるようにしたのだ。パネルを動かせば積雪を落とすこともできる。
 1キットのパネル数は112枚、出力は11.76kWで、設置面積は116.64㎡。1キットは1スパン(縦5.4m×横5.4m)×4台で構成され、4スパンの組み合わせ方は自由だ。正方形や長方形、L字型など、土地の形状に合わせたレイアウトが可能になる。
 1キットの価格は348万円(税別、配送料・工事費別途)。今年2月の正式発売以来、引き合いは旺盛で、今年6月から順次設置が始まるという。
 営農型太陽光発電といっても、主役はあくまで農業。太陽光発電システムを設置するために農地の一時転用の許可を得るにしても、従来比8割以上の収穫量を維持する必要がある。
 そこでループは昨年10月より、太陽光発電の遮光が農作物の収穫に与える影響などについて、宮崎大学農学部と共同研究を開始した。宮崎大学内に『ソラシェア』2キットを今年7月にも設置し、カンショやダイコン、ホウレンソウ、レタス、ネギ、イネを生育し、実証を行っていく予定だ。
 全量売電が始まって間もなく丸2年。適地の減少が目立つだけに、営農型太陽光発電は、農業の未来とともに太陽光発電の普及という観点においても重要なカギを握る。農業と太陽光発電の両立の実現へ、ループの挑戦は始まったばかりだ。


株式会社Looop
東京都文京区本郷4-1-4
Tel:03-5802-6209
E-mail:info@looop.co.jp
http://looop.co.jp/

2022.07.27

PVeye

ヤマガタデザイン、山形県内でPPA展開 教育分野に資金還元

街づくり会社のヤマガタデザイン(山形県鶴岡市、山中大介社長)は2022年7月、太陽光発電のEPC企業、FD(愛知県刈谷市、鈴木政司社長)と、冠婚葬祭業のジョインの施設に太陽光発電設備を設置した。第1号続きを読む

2022.04.08

PVeye

伊藤忠商事、米国に再エネ開発会社設立

 伊藤忠商事は2022年3月24日、米国で再生可能エネルギー発電所開発会社を設立したと発表した。再エネ発電所の開発に特化する事業会社を立ち上げ、効率的な開発と収益の拡大を狙う。主に太陽光発電所を開発し続きを読む

2022.04.07

PVeye

北海道電力、太陽光ゼロ円設置開始 新築住宅向け

 北海道電力は2022年3月1日、新築住宅の所有者が住宅用太陽光発電設備を初期の負担なく設置できるサービスを開始した。顧客とリース契約を結び、毎月定額の料金を徴収する。
 同社は、今回の続きを読む

2022.03.08

PVeye

セイコーエプソン、富士見事業所に太陽光導入 SMFLみらいとPPA

 プリンター製造のセイコーエプソン(小川恭範社長)は2022年2月15日、長野県富士見町内の事業所に太陽光発電設備を導入した。三井住友ファイナンス&リース子会社のSMFLみらいパートナーズとPPA(電続きを読む

2022.03.07

PVeye

キユーピー、FIT太陽光を実質再エネに 神戸工場にはPPA導入

 食品大手のキユーピー(長南収社長)は2022年2月20日、既設の太陽光発電設備を活用して渋谷本社と研究施設で使用する電力を実質再生可能エネルギー電力に切り替えた。神戸工場にはPPA(電力売買契約)で続きを読む

2022.03.02

PVeye

横浜環境デザイン、PPAで太陽光導入

 太陽光発電設備の販売・施工やO&M(管理・保守)を手掛ける横浜環境デザイン(横浜市、池田真樹社長)は2022年2月7日、マテックス(東京都豊島区、松本浩志社長)の横浜事業所に太陽光発電設備と蓄電設備続きを読む

2022.03.01

PVeye

エムケイジャパン、可搬型蓄電設備発売 蓄電容量2kWh

 中・イーノウの国内総代理店であるエムケイジャパン(東京都荒川区、林軍社長)は2022年2月2日、電子商取引サイトでイーノウ製の可搬型蓄電設備を発売した。従来品より価格を抑え、民生用の非常用電源として続きを読む

2022.02.28

PVeye

シン・エナジー、リコー子会社にPPAで太陽光カーポート導入

 新電力会社のシン・エナジー(兵庫県神戸市、乾正博社長)は2022年2月16日、リコー(山下良則社長)の100%子会社、リコーインダストリー(神奈川県厚木市、戸倉正社長)に太陽光パネルを搭載したカーポ続きを読む

2022.02.17

PVeye

グッドオンルーフス、アフリカに太陽光無償提供 国連開発計画と提携

 アフリカで電化事業を手掛ける一般社団法人グッドオンルーフス(東京都千代田区、草賀純男代表理事)は2022年1月21日、国連開発計画のブルキナファソ事務所(マチュー・シオヴェラ代表)と契約を結び、太陽続きを読む

2022.02.12

PVeye

西海市、日産自らと脱炭素化で協定締結

長崎県西海市は2022年1月28日、日産自動車(内田誠社長)ら9社と市内の脱炭素化に向け、連携協定を締結した。電気自動車や再生可能エネルギーを普及させ、脱炭素化を進めつつ、災害に強い町づくりを目指す。続きを読む