オムロン、系統保護器の新製品発売 地絡復旧後の再連系簡素化や保安コスト低減へ

2014.07.24

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 オムロン(京都市下京区、山田義仁社長)は7月24日、太陽光発電システムの系統保護に特化した地絡過電圧継電器を10月1日より発売すると発表した。
 新たに発売する「K2ZC-K2GV-N□C」は、業界で初めて自動復帰/手動復帰切替や系統監視機能を搭載。自動復帰/手動復帰切替機能では、製品フロント面にある自動/手動復帰切替スイッチを操作するだけで復帰動作を簡単に設定可能。設備設置後に復帰方式の変更が必要となっても、簡単に対応できるという。従来、手動復帰用として必要だったキープリレー機能を内蔵しており、手動復帰用の回路を設ける必要もない。系統監視機能は、遠隔監視システムと連携させることによって遮断器の開閉状態の把握も可能。系統遮断時も早期に対応でき、発電ロスをなくすことで発電量の最大化に貢献するという。2015年4月より施行される保安点検頻度の強化において、緩和要件の1つである「異常による遮断器の自動遮断の検出」を「K2ZC-K2GV-N□C」単体で満たすことができるため、保安点検回数の低減や保安時の発電ロスを抑えることも可能となる。
 急拡大している太陽光発電の需要に対し、本来の地絡過電圧継電器(以下OVGR:Over Voltage Ground Relay)の機能である系統地絡保護に新たな機能を加えることで、システム設計の簡易化や設置の容易性を高め、稼働後の運用コスト低減も実現。太陽光発電事業に関わる様々なユーザーのトータルコスト削減や収益性向上に貢献するとしている。

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