綜合警備保障（東京都港区、青山幸恭社長、以下ALSOK）は9月12日、飛行ロボットを活用したメガソーラー発電施設向けサービスを開始すると発表、まずは10月1日より既存顧客を対象としたプレサービスを開始する。今回のプレサービスの結果を踏まえたうえで、2015年4月の正式サービス化を目指す。
　今回、同社が提供するプレサービスは「施設空撮サービス」と「パネル点検サービス」の2つ。「施設空撮サービス」は、計画や建設段階に提供するもので、飛行ロボットで撮影した画像を用地の選定や工事進捗状況の管理業務の支援に活用する。一方、「パネル点検サービス」は、飛行ロボットの可視カメラや赤外線カメラによる空撮画像をもとに、太陽光パネルのホットスポット発生の疑い箇所を報告する。
　メガソーラー発電施設向けに、安定的な運営をサポートするリスクコンサルティングサービスや監視カメラやセンサを用いた機械警備サービスを提供している同社は、広大な敷地を有するメガソーラー発電施設を効率的に維持・管理する手法として、飛行ロボットを活用した施設管理支援サービスの開発を進めてきたという。これまでの実証試験によって、飛行ロボットによる空撮画像から施設の維持管理に有用な情報が得られることが確認できたとし、飛行ロボットを活用することで、従来よりもコストを抑制できるとしている。
　ALSOKは、「従来の警備サービスに平常時の維持管理支援を加え、メガソーラー施設運営に必要となる各種業務の支援を、フルパッケージで提供可能なサービス構築を目指します」とコメントしている。