伊藤忠商事のグループ会社である伊藤忠エネクス（東京都港区、岡田賢二社長）と王子ホールディングスの子会社である王子グリーンリソース（東京都中央区、藤原省二社長）は9月26日、電力販売事業を行う合弁会社の設立で基本合意したと発表した。
　両社は2015年1月にも『王子・伊藤忠エネクス電力販売株式会社』を立ち上げる。資本金は1億円、伊藤忠エネクスが60％、王子グリーンリソースが40％を出資する。年間約30億kWhの電力販売量を目指す。電力販売事業の拡大のため、発電事業についても共同で検討を進めていく。
　2016年に電力小売りの全面自由化を控えるなか、伊藤忠商事グループのエネルギー事業の中核を担い、電力小売販売のノウハウを有する伊藤忠エネクスと、国内有数の自家発電設備を持つ王子グループが提携することで、国内トップクラスの新電力事業者として国内の電力需給に大きく貢献できるとしている。