受配電機器メーカーの河村電器産業（愛知県瀬戸市、水野一隆社長）は9月30日、太陽光発電用の接続箱と直流集電箱の新製品3種類を開発、10月1日より販売を開始すると発表した。
　同社が新たに発売するのは、小型化を実現した新型接続箱と、DC（直流電圧）1000Vに対応した産業用接続箱及び直流集電箱。太陽光発電システムの構成機器の一つである接続箱や直流集電箱は、太陽光パネルからの電力をまとめてPCS（パワーコンディショナ）に接続するものである。
　新型接続箱は、同社が独自開発した従来比2分の1サイズの10A直流開閉器を採用、市場で最小クラスの高さ500mm以下を実現し、様々なパネル角度や現場状況に対応できるようになった。また、キャビネット構造をリニューアル、より錆びに強く、強度をアップさせたほか、分岐回路を4回路単位でユニット化したことにより、配線が少なくなり、施工性と安全性を向上させたという。
　一方、DC1000V対応の産業用接続箱と直流集電箱は、近年高まっている国際標準であるDC1000Vのニーズに応えたもの。DC1000Vのシステムは、これまで一般的だったDC750Vのシステムに比べて、回路数や設備機器の数を減らせるため、イニシャルコストの削減効果が期待できるという。同社製のDC1000V対応産業用接続箱は、1回路当たりの定格入力電流が10A。クラスⅡのSPD（避雷器）や逆流防止対策用のダイオードを標準装着している。