日本PVプランナー協会（大阪府茨木市、林浩司理事長）は11月21日、東京都渋谷区のシダックスカルチャーホールにて『第2回全国会員大会』を開催した。
　会の冒頭、協会として、昨今の系統連系を巡る問題に対する提言書を発表。国の介入も含めた早期解決の希望、再エネの最優先給電を行うべき、地域性に配慮した分散型電源を目指すべきといった提言のほか、揚水力発電の有効活用や早期の系統網増強、地域間連系線の整備・活用、天候・実績に基づく再エネを最大限に活用するためのインフラ整備、地域性の配慮、認定済み案件の正確な洗い出しなどの案も示した。
　林浩司理事長は、「各電力会社における系統接続に対する回答保留により、各地域で様々な問題が発生している。太陽光発電の現場に携わる当協会として、提言書をホームページなどに掲げるほか、行政にも会員の声を提出していく」とし、「昨年度は全国7エリアで年間30回以上の研修会や見学会、セミナーを開催した。今年度も協会員の皆様に必要とされる企画をタイムリーに届けていきたい。今後は太陽光発電にとどまらず、再生可能エネルギーの発信基地として、協会員の皆様の未来を切り拓く情報を提供していく」と挨拶した。
　大会では、農林水産省食料産業局再生エネルギーグループの土橋信昭グループ長による『農山漁村における再生可能エネルギー発電をめぐる情勢』、WWFジャパンの気候変動・エネルギープロジェクトリーダーの小西雅子氏による『地球温暖化の最新情報と再生可能エネルギーの位置付け』の2題の講演も実施。年度内で最も地区会活動に参加し、協会活動に貢献した企業に贈られる最優秀会員賞や、安全スローガン優秀賞の表彰も行われ、最優秀会員賞はパナデン（岩手県奥州市）が受賞。安全スローガン優秀賞には、やね清（静岡県浜松市）の内野辰哉氏が考案した『気をつけよう！1人作業と風と雨』が選ばれた。