ノーリツ、住宅用太陽光事業から撤退 2015年末にも、産業用は継続

2014.12.05

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 住宅設備機器メーカーで太陽電池モジュールを生産するノーリツ(神戸市中央区、國井総一郎社長)は12月5日、住宅用太陽光発電システムの生産・販売について、2015年末を目途に中止すると発表した。
 同社は2011年4月より、海外大手メーカーから太陽電池セルを調達し、兵庫県の加古川工場で太陽電池モジュールの生産を開始。パワーコンディショナなどの周辺機器を取り揃え、住宅用太陽光発電システムの生産・販売事業を本格化させた。メーカーでありつつ施工を請け負う特長を活かし、販売展開してきたが、同社によると、「近年、住宅用太陽光発電システムの販売は、施工をメーカーが請け負うケースが少なくなり、当社の強みを活かした販売活動を進めることが難しくなってきた」という。それに加え、急激な円安といった事業環境の変化により、セルを始めとするモジュール材料の仕入れ価格が上昇し、収益性に影響を及ぼしていた。そこで、同社は住宅用太陽光発電システムの生産・販売事業の撤退を決定、2015年を目途に生産・販売を中止する。設置済みの太陽光発電システムのアフターサービスは継続するとしている。なお、産業用太陽光事業については、今後も継続するとしている。

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