ソフトバンクグループのSBエナジー（東京都港区、孫正義社長）は4月15日、鳥取県のメガソーラーで羊とヤギによる除草試験を行うと発表した。防草シートや除草剤などを用いた従来の方法と比較して効果を検証する。
　太陽光パネルの周囲に伸びた雑草を放置しておくと、雑草の影がパネルにかかって発電量が減少してしまう。従来は防草シートや除草剤、エンジン式草刈機などを用いて除草してきたが、羊やヤギの活用も注目されており、今回、試験的に実施して安全性や除草効果を検証する。
　期間は約7ヶ月。ソフトバンク鳥取米子ソーラーパークと併設する「とっとり自然環境館」と駐車場周辺の約900㎡の土地に、4月18日から5月17まで羊2頭を、5月18から11月末までヤギ2頭を放す。今回は試験であるため、太陽光パネルが実際に配置してある区画には放牧しない。
　同社は昨年10月から2ヶ月間、同敷地内でヤギ2頭による除草試験を実施した。結果、約400㎡の範囲で除草効果が確認され、期間中来館者数は2倍に増えた。
　今回の試験では期間を延ばし、より詳細なデータを集める。また除草効果、来館者数ともに昨年以上の結果を見込んでいる。