ソーラーフロンティア、東北工場で竣工式 海外展開に本腰

2015.05.19

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 ソーラーフロンティア(東京都港区、平野敦彦社長)は5月19日、宮城県大衝村に建設した東北工場の竣工式を行った。村井泰浩宮城県知事や萩原達雄大衝村長、海輪誠東北電力社長らが参加した。
 東北工場はCIS薄膜太陽電池を製造する第4の拠点になる。年産能力は150MW、投資金額は約130億円にのぼり、4月に稼働した。変換効率15%以上の新製品の量産を目指している。
 式典で平野敦彦社長は「この東北工場でメイド・イン・ジャパン品質を極め、グローバル市場で戦っていく。東北工場は、我々がグローバル競争に勝ち抜くための第一歩である」とし、東北工場を「海外展開に向けた技術的な礎」と位置づける。
 主力の国富工場の年産能力が900MWであるのに比べれば、東北工場の生産規模は6分の1程度だが、平野社長は「150MW、1ラインは採算性の合う最小単位。工場建設の技術的な準備はほぼ終わったに等しい。後は各地の需要規模に応じて、4ラインか5ラインか、生産規模を決めていけばよい」と話した。
 一方で、同社は4月以降、米国、英国、トルコに合計400MW以上のモジュールを供給すると発表、着実に海外展開を進めている。今後は世界各地にモジュール工場を建設し、現地で生産したものを現地に供給する地産池消体制の構築を目指す。

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