戸田建設、長崎で13.2MWの太陽光発電所竣工 3Dレーザー測量でパネルを配置

2015.05.26

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 中堅ゼネコンの戸田建設(東京都中央区、今井雅則社長)は5月26日、長崎市内で13.2MWの太陽光発電所を竣工したと発表した。レーザーで土地を測量できる3Dレーザースキャナを活用し、傾斜地に太陽光パネルを配置した。独自の設計でコスト低減に努めた。
 同社は2013年5月、三菱商事と三菱UFJリースとともにSPC(特定目的会社)『長崎田手原ソーラー合同会社』を設立、太陽光発電所の開発に着手した。用地は、ゴルフ場計画が頓挫して約20年間遊休地となっていた長崎市田手原町の28万㎡。起伏のある傾斜地だった。
 EPC(設計・調達・建設)を担った戸田建設は、工費の嵩む大規模な造成工事を避けるため、傾斜地にそのままパネルを設置する設計を考案。ただ傾斜地設置は、太陽の位置が変わると、前列のパネルの影が後列のパネルにかかる恐れがあるなど難しい。そこでレーザーで広範囲に土地の形状を計測できる3Dレーザースキャナで測量し、用地の立体図を作成。太陽の軌道を算出して、「最適なパネルの向きや角度、離隔幅を割り出した」(同社)という。
 三菱電機がパネルやパワーコンディショナ、変電設備、遠隔監視設備を供給し、電気工事を請け負った。O&M(管理・保守)は、東洋ビルメンテナンス(福田二郎社長)と三菱電機プラントエンジニアリング(齊藤雅督社長)が担当する。
 なお、SPCの出資比率は三菱商事が50%、戸田建設が40%、三菱UFJリースが10%である。総事業費は8割をプロジェクトファイナンスで、残りはSPCの出資金で賄った。

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