パワコン世界トップの保守・保証 SMAジャパンの技術サポート力

2015.08.15

PVeye PR

 太陽光発電所の安定稼働を目的にO&M(管理・保守)を導入しても、発電設備の状態を測る中核機器のPCS(パワーコンディショナ)が故障してしまっては元も子もない。世界トップメーカーの独SMAはどのような保守・保証サービスを実施しているのか。

 PCS世界最大手の独SMA・ソーラー・テクノロジーはこれまで、出力換算で35GWに及ぶPCSを世界21ヵ国に拡販してきた。同社のPCSは20年の稼働を前提に設計されており、大型PCSから小型PCSまで全機種とも屋外設置型だ。長期にわたって風雨に晒されるため、いかに堅牢であっても、20年間メンテナンスフリーというわけにはいかない。
 それだけに、同社は保守・保証サービスの拡充に力を入れている。
 製品の出荷時に、大型PCS『サニーセントラル』と中型PCS『サニートライパワー』には5年、小型PCS『サニーボーイ』には10年の機器保証を無償で付与しているが、全機種とも最長20年までの延長保証を有償で提供している。
 この機器保証は、中小型PCSであれば、不具合の際に本体を交換する対応となり、作業もシンプルだが、大型PCSは容易に交換とはいかない。そこで同社は、大型PCSのユーザーに対して5つの保守メニューを用意している。
 ①部品が壊れたときにSMAが部品を支給する「予備部品」
 ②PCSが故障した場合、SMAのスタッフが現場で修理する「診断修理」
 ③予防保全を目的にSMAが2年に1回、動作確認や部品交換などを行う「定期点検」
 ④SMAが遠隔でPCSを監視し、エラー確認時に発報する「リモートサービス」
 ⑤PCSの不具合により発電が停止した場合、契約した稼働率に満たない分を補填する「稼働日保証」である。
 SMAジャパンの川上勝史テクニカルダイレクターは、「5つメニューのうち、たとえば「予備部品」と「診断修理」を選択いただければ、大型PCSの標準の機器保証が延長されることと同等になるが、個々の発電所に合った最適なサポートを提供できるよう、よりきめ細かくメニューを設けている」と述べる。
 日本法人のSMAジャパンは、日本でも充実したサービスを提供するため、技術サポート体制を強化している。 
 オフィス内に実機を置いて、施工業者やO&M業者を対象に技術講習会を定期的に開催。PCSの施工方法、配線や動作確認の仕方、トラブルシューティングのほか、定期点検の仕方やエラーログの確認方法、診断方法に至るまで細かい技術を提供している。現在は、自社のスタッフのほか、協力会社と連携し、現場対応しているが、さらに充実させていく構えだ。
 保守・保証サービスの意義を、川上氏はこう語る。
 「太陽光発電所は、確かに収益を生む資産であるが、同時に日本の電力インフラの一端を担う重要な発電設備である。ゆえに、発電所の安定かつ安全な運転を担保するO&Mの重要性は高く、設備の頭脳であるPCSの役割は非常に大きい。当社は、各事業者のニーズに合ったサービスを用意し、O&Mパートナーの一員としてしっかりサポートさせていただく考えだ」。

SMAジャパン株式会社
東京都港区芝3-23-1セレスティン芝三井ビル8階
http://www.sma-japan.com

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