昭和シェル石油の子会社で太陽電池国内大手のソーラーフロンティア（東京都港区、平野敦彦社長）は10月27日、米国カリフォルニア州カーン郡で開発した出力15MWの太陽光発電所を売却したと発表した。発電所を自社で開発した後に売り渡す新規事業を米国でスタートさせた。
　売却先は、米電力大手子会社で電力卸売を手掛けるサザン・パワー社と、再生可能エネルギー事業投資会社の米ターナー・リニューアブル・エナジー社。
　売却した発電所は、今春米ゲスタンプ・ノースアメリカ社から譲り受けた280MWに及ぶ開発案件の一部で、ソーラーフロンティアの米子会社ソーラーフロンティア・アメリカズ・ディベロップメントが開発した。今年7月に着工し、11月後半から商業運転を開始する。
　ソーラーフロンティアは今回、施設を建設した後に投資家などに所有権を移転するBOT（Build, Own, Transfer）方式で太陽光発電所を売り渡した。このモデルで280MWの案件を順次売却していく方針だ。
　なお、今回の案件に関して、売却金額は公表していない。