京セラTCL、滋賀でメガソーラー竣工 出力8.5MW

2015.10.31

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 京セラ(京都市、久芳徹夫会長)と東京センチュリーリース(TCL、東京都千代田区、丹波俊人会長)の合同会社『京セラTCLソーラー』は10月31日、滋賀県草津市で太陽光発電所を稼働させたと発表した。出力は約8.5MW。これで同社が建設した太陽光発電所は30件、出力換算で合計59.2MWに上った。
 京セラTCLソーラーは、京セラ19%、TCL81%の出資比率で2012年8月に設立された。今回同社は滋賀県が保有する草津市矢橋帰帆島内の土地9万6138㎡を借り受け、発電所を建設した。京セラ製255Wの単結晶パネルを3万3264枚敷き、富士電機製1000kWのパワーコンディショナを7台設置した。総投資額は約25億円。年間予想売電収入は3.4億円だ。
 再生可能エネルギーの導入を推進する滋賀県は、公有水面の埋め立てによって生まれた未利用地を活用すべく、13年10月、太陽光発電所開発の事業者を募った。同年12月、京セラと京セラTCLソーラーと基本協定を締結。
 京セラが事業全体の企画・立案を、TCLは資金の調達を担当した。EPC(設計・調達・建設)は京セラコミュニケーションシステムが担った。昨年10月に着工し、今年10月31日に竣工式を開催した。 
 竣工式には滋賀県副知事の西嶋栄治氏、京セラの執行役員ソーラーエネルギー事業本部長の小谷野俊英氏や、京セラTCLソーラーの代表で、TCL取締役副社長の中島弘一氏ら関係者約70名が参加した。式では小谷野氏が「この太陽光発電所が、矢橋帰帆島の新しいシンボルになることを期待している」と話し、中島氏は「20年間の長い事業になる。必ず成功させねばならない。責任を感じる」と語った。
 京セラTCLソーラーは今年末までにさらに11ヵ所、計20MWの太陽光発電所を完工予定である。なお、稼働した発電所は滋賀県内最大の太陽光発電所である。

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