太陽電池モジュールの製販を手がける中国・順風グループ傘下のサンテックパワージャパン（東京都新宿区、ガオ・ジャン社長）は11月26日、保有する長野の太陽光発電所で発電量が予測より22%上回っていたと発表した。発電実績を公開し、太陽光発電の有効性を示したい考えだ。
　同社が公表したのは、長野県佐久市の製品サポート拠点『サンテックパワー長野テクニカルサポートセンター』内に実証用として建設した太陽光発電所の発電実績である。モジュールは、サンテックパワー製の出力285W機36枚と230W機33枚で、いずれも多結晶タイプ。2012年10月に出力約18kWで稼働してから3年間の発電量が累計で8万285kWhを記録し、予測値を平均で22％上回っていた。
　また、熊本県で昨年稼働した1.1MWの『サンテックパワー相良太陽光発電所』では、15年10月末までの1年間の発電量が136万9998kWhと、当初の予測120万3080kWhよりも14%増えていた。
　予測値は、設置場所の日照量や、設置したモジュールの向きや傾きなどに基づいて弾き出されるシュミレーションツールで算出したもの。
　同社は、好結果の要因として、昨年の日照量が例年よりも高水準だったことを挙げたほか、「モジュールの故障や表面の汚れの有無が発電量に影響する。O&M（保守・管理）を委託した芝浦グループホールディングスによる月2回の点検なども発電量アップに寄与した」という。