東芝（東京都港区、室町正志社長）が、東海大学の屋根上に太陽光発電所を設置し、2月1日から神奈川県内の高圧需要家へ電力を供給した。4月の電力自由化を見据えて新たなビジネスモデルを展開していく構えだ。
　東芝は、芙蓉リース（東京千代田区、佐藤隆社長）と共同で事業を行い、発電所を設置した子会社の東芝プラントから電力を優遇価格で買取る。さらに、日本卸電力取引所や、県内の太陽光発電などの分散型電源から調達し、需要家へ供給する。　　
東芝プラントは、芙蓉リースとリース契約を結び、東海大学へ屋根上の賃料を支払う。4月には東海大柔道部寮や一般家庭にも電力供給を開始し、太陽光発電と省エネ機器を組み合わせたサービス展開も検討している。
　同事業は神奈川県が2015年7月に公募した「地域電力供給システム整備事業」の補助金を活用。36年までの20年間実施する。