CIS薄膜太陽電池大手のソーラーフロンティア（東京都港区、平野敦彦社長）は3月22日、宮崎県東諸県郡国富町において、同社製太陽光パネルを使用した屋根一体型カーポートが設置されたと発表した。同様の発電設備を官公庁施設に設置するのは、全国初の事例としている。
　今回、国富町役場に設置されたのは、ソーラーフロンティア販売代理店である植松商事が開発した屋根一体型カーポート「SOLA+ CARPORT（ソラタスカーポート）」。これは、ソーラーフロンティア製太陽光パネルの薄型・軽量などの特徴を活かし、屋根一体型のスタイリッシュなデザインを実現した商品であり、雨や雪に対しても高い耐性を有する。また、独自技術を駆使し、優れた止水構造や短時間での設置を可能にしているという。
　国富町役場に設置されたカーポートは、ソーラーフロンティア製太陽光パネルを120枚、合計12kW分使用。普通自動車4台分及び障がい者用駐車スペース2台分の屋根をカバーしている。年間発電量は約15,000kWhを見込んでおり、発電した電力は国富町役場で利用される。蓄電池も併設しており、昼間に発電した電力を蓄電池にため、夜間に使うこともできるという。