NTTスマイルエナジー（大阪市中央区、谷口裕昭社長）は4月13日、電力小売りの全面自由化に合わせ、独自の電力プランを提供すると発表した。同社の遠隔監視サービス「エコめがね」を導入しているオーナー向けに、昼間の時間帯はFIT電気100％で供給する。5月中旬より受付を開始する予定だ。
　同社が新たに開始する電力プラン「太陽のでんき」は、主に一般住宅向けに提供するもので、新電力大手であるエネットと提携し、取次販売を行う。同社はエネットと協力し、全国8000ヵ所、約27万kWの小規模太陽光発電設備からFIT電気を調達しており、昼間の時間帯に活用する。太陽光設備が全国に分散しているため、8時から16時までFIT電気100％での供給を可能にしたという。対象となるのは、余剰買取り方式での太陽光発電設備を設置し、「エコめがね」を利用しているユーザー。設置工事などが必要となるため、同社と業務委託契約を締結した販売パートナーが販売していく。
　対応エリアは、沖縄及び一部離島を除く地域。料金メニューは、既存の電力会社の提供する規制料金メニューとほぼ同等を予定している。太陽光発電の余剰売電量に応じて、ポイントを付与。電気料金の支払いに利用できる。また、電気料金の1％相当の金額を「再エネ応援ポイント」としてプール。今後新たに太陽光発電を設置するユーザーへの導入支援金として、販売パートナーを通じて活用する予定だ。