ソフトバンクグループのSBエナジー（東京都港区、孫正義社長）ら4社は、5月27日から鳥取県内のメガソーラーで羊とヤギによる除草試験を開始する。
　除草試験は2014年度から行っており、16年度は、マメ科の植物、クズ対策を目的に試験を行う。クズは、発電所のフェンスに巻き付いて影をつくるほか、フェンスの破損原因になるが、羊やヤギの好物であるため、除草効果が期待できるという。
　試験は、5月27日から10月30日まで発電所の『B‐2』区域内全体と外周部分を合わせた約7万2000㎡で行われる。羊4頭、ヤギ2頭で実施し、羊1頭にGPSアンテナを装着する。1日の移動距離と行動範囲、頻繁に滞在する地点など、移動データを採取し、エリア内の植生データと照合することで、羊が好む植物の種類や特徴が試験前の想定と合致するか調査する。
　試験は、三井物産、地元建設会社の大協組、三井物産とSBエナジーが設立した特別目的会社、鳥取米子ソーラーパークの4社が実施する。