サンテックパワージャパン（東京都新宿区、ガオジャン社長）は12月13日、千葉県香取市で出力2387kWのメガソーラーを稼働したと発表した。中型PCS（パワーコンディショナ）と中国製アルミ架台を使用し、W単価12円のコスト削減に成功したという。FITの買取り単価21円時代を見据えてコスト低減を図った。
　同発電所には中・ファーウェイ製出力27.5kWのPCSを72台採用した。PCSを分散設置することで、同社によると、大型PCSを使う集中型と比べて1W当たり5円のコスト削減になるという。
　また、稼働後のPCS維持管理においても、冷却用のファンがないため消費電力が低く、電気代は1MWあたり年間で15万円ほど削減できるという。故障などにより交換が必要になる時も、大型機と比べ製品が軽量であるため、交換費用を安く抑えることができる。
　架台は中国製のアルミ架台を採用。国産品と比べると1W当たり7円のコスト削減になるという。
　太陽光パネルはサンテックパワー製の出力315W品を7578枚使用。初年度の年間発電量は276万kWhを予想しており、36円／kWhで20年間売電する。発電所の開発は、同社子会社のサンテックエナジーディベロップメントが、施工は富士古河E&Cが担当した。
　稼働後のO&M（管理・保守）はサンテックパワージャパンが行う。これにより、同社がO&Mを行う太陽光発電所は計6ヵ所、約9MWとなった。