京セラ（京都市伏見区、山口悟郎社長）は12月12日、国内住宅用蓄電システムの新製品を開発したと発表した。蓄電容量12kWhクラスで業界最小のリチウムイオン蓄電池とハイブリッド型PCS（パワーコンディショナ）を組み合わせたシステムで、積水化学工業が2017年1月2日から発売する新築住宅に採用された。
　蓄電システムには、積水化学工業製のフィルム型リチウムイオン蓄電池と京セラ製のハイブリッド型PCSを搭載。リチウムイオン蓄電池は、蓄電容量12kWhと大容量でありつつ、外形寸法W760mm×H495mm×D525mmと業界最小サイズを実現。電解質材料や工程の改良で耐久性を向上させたうえ、室内設置であるため、外気の変化による劣化を低減しているという。一方、太陽光発電システムと蓄電システムのPCSを一体化したハイブリッド型PCSは、太陽電池で発電した直流電力を交流電力に変換させることなく直流のまま充電できるもの。充電効率は96％である。
　この蓄電システムは積水化学工業が1月2日から全国発売する新築住宅「スマートパワーステーション“100% Edition”」に採用された。今後は中小ビルダーや工務店などにも提案していく方針だ。