Looop（東京都文京区、中村創一郎社長）は4月12日、茨城県水戸市鯉淵町において、総出力8.8MWの太陽光発電所を系統連系したと発表した。同社最大規模の自社発電所であり、直流電圧1500Vを採用した点が特徴だ。
　3月31日に連系した「春の木ソーラー発電所」は、コンクリートなどの基礎不要の単管埋設型の簡単な構造でコストを抑えつつ構造を強化した「MY発電所キット」のノウハウを活用し、建設。排水や防災などを考慮し、発電所外周に植栽エリアを設けるなど、周辺の景観や環境に配慮した設計を施したという。
　全3エリア、総出力8,846.8kWの太陽光発電所である。第1エリアは同社製単結晶250Wタイプ10,208枚（2807.2kW）、第2エリアは同社製多結晶260Wタイプ10,780枚（2802.8kW）、PCS（パワーコンディショナ）は両エリアとも日立製作所製660kW機を3台ずつ設置。第3エリアでは直流電圧1500V系システムを採用しており、太陽光パネルは同社製両面ガラス型の単結晶280Wタイプ11,560枚（3236.8kW）を、PCSは米GE（ゼネラル・エレクトリック）の直流電圧1500V対応機種である「LV5」の990kW機2台を導入した。