日新電機、DC750V対応の750kWパワコン発売へ
2017.05.16
PVeye
日新電機(京都市右京区、小畑英明社長)は5月16日、大規模太陽光発電所向けPCS(パワーコンディショナ)の新機種を発売すると発表した。DC750V対応の750kW機で、今夏にも販売を開始する予定だ。
同社が新発売する「スマートパワコン750」は、2016年7月に市場投入した新型PCS「スマートパワコン」の新機種。国内のメガソーラーでは直流電圧が高圧となるDC1000V級が主流となりつつあるが、同社の新機種は低圧であるDC750V級。同社はその理由として、使用前自主検査及び使用前自己確認の負担軽減と自家消費向けに活用しやすい点を挙げる。前者については、実施が義務付けられている現地調整試験において絶縁耐力試験時に印加する試験電圧が常規電圧でよく、別途、試験電圧装置を用意する必要がないことから、事業主の負担軽減に繋がるという。一方、自家消費向けの太陽光発電の場合、敷地内の屋根上や遊休地などに建設することが多いため、取り扱いやメンテナンスが容易な低圧に対するニーズが高いようだ。
新機種もこれまでの「スマートパワコン」の特徴を踏襲。標準で重耐塩仕様であるほか、従来機と比べて高さが約2/3のコンパクト設計、エアコンレスによる消費電力の大幅削減を実現。インバータを250kW単位でモジュール化したことでトラブル発生時の発電機会の損失を低減するうえ、内部構成機器に高寿命部品を採用し、生涯メンテナンス回数を1回に抑えている。
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