PCSラインナップ本格拡充! 世界トップ SMAの提案力
2017.03.01
PVeye PR
PCS(パワーコンディショナ)世界トップの独SMAが日本向けの製品群を拡充する。大型PCSの上位機種を発売するほか、分散設置用の中型PCSも2機種投入する。競争力を高め、シェア拡大を狙う。
中型PCSの分散設置で攻勢をかける新興アジアメーカーに対し、定格出力1000㎾を超える大型PCSで特高案件を死守する欧米勢。PCSのグローバル競争が白熱するなか、メーカーの戦略が2極化してきた。
だが、世界トップのSMAは、他社と一線を画する。圧倒的な製品数を強みに全方位展開で独走。いうなれば、PCS界唯一のオールラウンドプレーヤーとでも表現できるだろう。
事実、SMAジャパンの幅広い提案力はユーザーの間で定評があり、同社は販路を拡大。2016年末までの日本向けの累計出荷量は2GWを超えた模様で、日本市場に参入した海外メーカーのなかでは、頭一つ抜きん出ている。
それだけに、SMAジャパンの今津武士代表取締役社長は冒頭から、「当社は、お客様のニーズに合った最適な製品を提供しています。分散設置用の中型PCSから集中設置用の大型PCSまで豊富に揃えており、この製品数が最大の武器です」と、改めて自社の強みを語ったが、その口調はいつになく自信に満ちていた。
そう、同社はここに来て、従来の全方位展開を強化し、より進化させたのだ。
特高向け〝新兵器〟1500V2.5MW機
まず、大型PCS『Sunny Central』シリーズは、これまで500㎾機、700㎾機、880㎾機の3機種だったが、SMAジャパンは今上期から上位機種の1100㎾機と2200㎾の『MV Power Station』を発売する。いずれも、出力を増やしてW単価の低減を図った製品だ。
とくに、MV Power Stationは、PCS(1100㎾×2台)と、昇圧トランス、さらにスイッチギアをコンテナに納めてパッケージ化したもので、大幅なコストダウンを実現している。
さらにSMAジャパンは、18年年初を目途に、最大入力電圧範囲1500Vの2500㎾単機を出荷する予定である。同機は特別高圧専用のPCSで、同社は圧倒的に安価な価格帯で売り出すつもりだ。
最近は、傾斜地を活用したメガソーラーの開発に中型PCSが使用される機会が増えているが、いまなお10MW超の大規模プロジェクトも少なからず残っている。SMAジャパンは、厳しいコスト要求に応えられる超大型機を携えて、白熱する商戦に挑む構えだ。
今津社長は、「大型PCSのSunny Centralは世界で1万8000台、日本では16年末までに1300台が稼働しています。まだまだ需要が見込めるので、新機種の提案を強めていきます」と意気込む。
分散PCSはコスト重視と自立式
SMAジャパンのランナップ拡充は大型PCSに止まらない。分散型PCS、『Sunny Tripower』の品揃えも増やしたのである。
目玉は、ヒット商品25㎾機の品質をそのままにコスト低減を図った60㎾機だ。同機の開発経緯と特徴を、今津社長はこう力説する。
「分散型PCSのコストを削減するため、機能を敢えて省き、シンプルにしたのが60㎾機です。その結果、分散型の利点と大型PCSの競争力を併せ持つ製品に仕上がりました」。
同社は60㎾機で高圧案件向けの分散設置需要を取り込む狙いである。
17年後半には、さらに自立式の分散型PCS『Sunny Tripower CORE1』を発売する。同機は、出力50㎾の中型PCSであるが、先進的な通信機能や系統サポート機能を持たせるためにWi-Fiを内蔵。これにより、太陽光発電システムのセットアップや運用の簡易化が実現する。
今津社長は、「CORE1は、60㎾機とは逆の発想で、様々な機能を搭載した次世代モデルです。CORE1の最大の特長は〝自立式〟で、PCSの設置時間が最大60%短縮できるほか、保守・管理費の削減ができます。工場や商業施設の屋上などに設置されるミドルソーラー向けに提案していきます」と語る。
その一方で、同社は住宅用へのアプローチも着々と進めている。余剰売電から自家消費への転換を見据え、蓄電池対応の『Sunny Boy Storage』の発売を計画しているのだ。ただ、国内勢が商品化した、太陽光発電用PCSと蓄電池用PCSをひとつにしたハイブリッド型ではない。あらゆる蓄電池と連携する万能型PCSを売り出す考えだ。
同社の「全方位展開」とは、あらゆるニーズに応えていくという事業理念の表れだろう。孤高のメーカー、SMAの挑戦に終わりはない。
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